食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06140280175 |
| タイトル | スペイン科学技術最高評議会(CSIC)、生分解性プラスチックバッグが紫外線劣化よって高い毒性を示す研究結果を公表 |
| 資料日付 | 2023年9月26日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | スペイン科学技術最高評議会(CSIC)は9月26日、生分解性(biodegradable)プラスチックバッグが紫外線による劣化によって高い毒性を示す研究結果を公表した。概要は以下のとおり。 CSICの研究者が主導した研究では、ゼブラフィッシュの細胞における堆肥化可能な(compostable)プラスチックバッグ、従来のプラスチックバッグ、及びその他の再生プラスチックバッグの毒性を分析した。その結果、堆肥化可能なプラスチックバッグでは高レベルの毒性が示され、その毒性は光劣化、即ち紫外線が当たると増えることがわかった。本研究は予備的なもので、バッグの数も少ないが、これらの結果はバッグの劣化プロセスを表すものである。 環境診断・水質研究所(IDAEA-CSIC)、農業、化学・食品技術研究所(IATA-CSIC)、及びプラットフォームSunplastの科学者によって主導され、Journal of Hazardous Materialsにおいて発表された本研究においては、環境中に放出される可能性がある毒性化合物を分析するためにバッグの抽出(訳注 メタノール抽出)が行われた。これら化合物の毒性は、ゼブラフィッシュの細胞株を用いて、3つの異なる状況(バッグの検体から直接、紫外線によるバッグの劣化(光劣化)のシミュレーション後、及び高品質の堆肥に変換された後に残ったバッグの小さな断片を通じて)において評価された。最後に、バッグの堆肥化プロセスから得られた堆肥の分析が行われた。 「従来のプラスチックバッグにさらされた細胞が、毒性を示さなかったことに我々は驚いた。しかし、生分解性バッグにおいては毒性が検出され、この毒性は細胞の生存能力を低下させるものである」と、研究の責任著者でありIDAEA-CSICの研究者であるCinta Porte氏は説明する。「メーカーは生分解性バッグ製造にあたり化学添加剤を加えており、それが特に有毒である可能性があるというのが我々の仮説である。」更に、再生プラスチックバッグも、再利用のためにプラスチック添加剤が加えられているからか、従来のバッグよりも高い毒性レベルを示した。 現在、スーパーマーケットの青果売場において見うけられる生分解性プラスチックバッグには、工業的に堆肥化可能である特性をもち、現行法に適合していることを示す「OK compost(堆肥化可能)」マークがついている。 IDAEA-CSICが主導した研究によると、堆肥化可能なバッグにおいて観察された毒性は、生分解プロセスで堆肥に移行し、環境及びヒトの健康に悪影響を与える可能性がある汚染物質の蓄積につながる。 素材の堆肥化・生分解性の認証機関を抱えるIATA-CSICの研究員であるAmparo Lopez Rubio氏は、「観察された毒性は、加工の際に使用される添加剤及び堆肥化の際に生成される生分解性プラスチックの断片の両方に由来する可能性がある」と述べる。 「これら新しい素材の移動性及び生態毒性を徹底的に調査し、上市前に素材の安全性を保証する科学的エビデンスに基づいた適切な規制枠組みを確立する必要がある。持続可能性が高いだけでなく、安全な材料の開発を進めるためには、企業とのオープンで透明性のある相互関係が必要である」とLopez Rubio氏は付け加える。 多くの添加剤は特許で保護されているため、これらの堆肥化可能なバッグに添加されている具体的な化学化合物を特定することはできなかった。この研究の筆頭著者であり、IDAEA-CSICのプレドクトラル研究員であるTiantian Wang氏は、「各メーカーが製品に加える添加剤は異なる可能性があるが、すべての生分解性バッグには同様のレベルの毒性があることがわかった」と述べる。 研究チームは、予備的研究であることを指摘し、生分解性バッグから検出される毒性についての研究が続くことを望む。更に、これらのバッグに添加されるプラスチック添加剤に対する規制措置の必要性を主張している。 当該研究詳細は以下のURLから閲覧可能。 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0304389423014061?via%3Dihub |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | スペイン |
| 情報源(公的機関) | その他 |
| 情報源(報道) | スペイン科学技術最高評議会(CSIC) |
| URL | https://www.csic.es/es/actualidad-del-csic/un-estudio-preliminar-muestra-mayor-toxicidad-en-bolsas-compostables-que-en-las |
利用上の注意事項
本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。1 情報の収集・要約・翻訳について
(1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。(2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
(3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
(4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
(5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。
2 掲載情報と食品安全委員会の立場について
(1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。(2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
(3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
(4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。
3 利用者の責務
(1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。(2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
(3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。
