食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06140030314 |
タイトル | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、様々な種類の魚の摂取を介したPCDD/F、ダイオキシン様PCB及びPFASへのばく露推定に関する意見書を公表 |
資料日付 | 2023年9月29日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は9月27日、様々な種類の魚の摂取を介したダイオキシン類(PCDD/F)、ダイオキシン様PCB及びPFASへのばく露推定に関する意見書を公表した。概要は以下のとおり 多くの魚介類には、貴重な栄養素、ビタミン、微量元素が豊富に含まれている。しかし、例えば、動物の脂肪などに蓄積する望ましくない物質も含まれる可能性がある。 BfRは、消費者が魚料理を週に1~3食(各150g)摂取することによって、これらの物質が体内に取り込まれる量を計算した。対象となる物質は2つのグループに分けられる: 1. PCDD/Fとダイオキシン様(dl)PCBは、人間の活動を通じて生じる残留性汚染物質である。PCDD/Fは、森林火災や火山噴火によっても生じ、環境中に放出される。 2. パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、工業プロセスに由来し、防水剤、アウトドアウェア、泡消火剤などに含まれている有機フッ素化合物の一群である。 これらの環境汚染物質の発生状況は地域によって大きく異なり、これは計算時に考慮された。様々な魚種について、中/高レベルの評価が行われた。海産物についてのデータは、入手できなかった。 PCDD/F-PCB(訳注 ダイオキシン類及びダイオキシン様PCBの総量)の平均レベルで最も高いのは、Aalen、Haifischen/Schillerlocke及びBrassenであった。最も低いレベルは、Dorschfischen及びThunfischで検出された。PFASについては、barsch類の Suswasserfischen及びAalenで最も高い平均レベルが検出され、Seelachs/Alaska-Pollack、Thunfisch及びPangasiusで最も低いレベルが検出された。一般に、使用される含有量データは様々な公式食品モニタリングプログラムからのものであることに注意する必要がある。たとえ疑わしい検体や微量の検体が除外されたとしても、ドイツ市場全体に対する検体の代表性については何も言えない。 調査された摂取レベルは、欧州食品安全機関(EFSA)の健康影響に基づくそれぞれのガイドラインと比較された。EFSAは、両方のグループの物質について、健康への悪影響が予想されない耐容週間摂取量(TWI)を導出した。PCDD/F-PCBの場合、TWIは2 pg/kg体重/週と設定されている。Aalen、Schillerlocken、Brassen、Forellen、Heringsfischen、Hechten及びその他の魚類のダイオキシン及びPCBのレベルが中程度であれば、週に1回の魚料理の摂取で、すでにこのTWIを超過する。PCDD/F-PCBの摂取量が最も少ないのは、Dorschfisch、Thunfisch及びRegenbogenを食べたときであった。 PFASについて、EFSAはTWIとして4種類のPFAS(訳注 パーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、パーフルオロオクタン酸(PFOA)、パーフルオロノナン酸(PFNA)、パーフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS))の合計4.4 ng/kg体重/週を導出した。このモデルでは、調査された幾つかの魚種について、週に1回の魚料理の摂取だけで、このTWIを数倍超過した。 PCDD/F-PCB及びPFASは、フードチェーンにおいて望ましくない物質である。法的規制により、ここ数十年で人間によって環境中に放出される物質群の割合は大幅に減少した。食品を介したこれらの物質の摂取は大幅に減少した。削減努力は継続されるべきである。BfRも参加して作成されたPFASの規制案(Beschrankungsvorschlag)は、2023年3月に欧州化学品庁(ECHA)に提出された(訳注 本規制案は、ドイツ、デンマーク、オランダ、ノルウェー、スウェーデンの5か国の当局によって、作成され、提出された)。 PCDD/F-PCBは、主に脂肪の多い魚などの脂肪の多い動物性食品に含まれている。消費者がそのような食品の摂取を制限すれば、これらの物質の摂取量を減らすことができる。しかし、魚の摂取に関する課題は、魚における汚染物質の含有量のみに焦点を当てるべきでなく、むしろ、とりわけビタミン、微量元素、多価不飽和脂肪酸の供給によってもたらされる健康上のメリットを考慮する必要がある。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | ドイツ |
情報源(公的機関) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
情報源(報道) | ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR) |
URL | https://www.bfr.bund.de/cm/343/expositionsschaetzung-zur-aufnahme-von-pcdd-f-und-dioxinaehnlichen-pcb-sowie-pfas-durch-den-verzehr-verschiedener-fischarten.pdf |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。