食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06130570303
タイトル 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)、カリフォルニア大学デービス校のクルミに対し、規制ステータス評価(RSR)の回答書を発出
資料日付 2023年9月6日
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分類2 -
概要(記事)  米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)は9月6日、カリフォルニア大学デービス校のクルミに対し、規制ステータス評価(Regulatory Status Review、RSR)の回答書を発出したことを公表した。概要は以下のとおり。
 USDA-APHISは、遺伝子工学を使用して改変されたクルミの木を審査した。カリフォルニア大学デービス校は、クラウンゴール病に対する抵抗性を付与するためにクルミを改変した。当該疾病は木の根、幹、及び樹冠に?瘤(こぶ)を発生させ、養分欠乏や植物の成長阻害を引き起こす可能性がある。APHISは、栽培されているクルミと比較して植物ペスト(植物病害生物等)リスクが高まっているかを判断するために、改変されたクルミを審査した。
 APHISは、この改変されたクルミが他の栽培されているクルミと比較して植物ペストリスクを高める可能性が低いことを確認した。その結果、これらの植物は連邦規則集第7巻340条に基づく規制の対象ではない。植物ペストリスクの観点から、これらの植物を米国において、安全に栽培及び育成することができる。
 連邦規則集第7巻340条の下で、開発者は、改変された植物が規制の対象ではないと考える場合、RSRの要求を提出することができる。APHISは、改変された植物を審査し、非規制植物と比較して、植物ペストリスクを高める可能性があるかどうかを検討する。APHISの評価で、当該植物が対照植物と比較して植物ペストリスクを高める可能性が低いことが判明した場合、APHISは当該植物が規制の対象ではないことを示す回答書を発出する。
 RSR関連情報は、以下のURLから入手可能。
https://www.aphis.usda.gov/aphis/ourfocus/biotechnology/regulatory-processes/rsr-table/rsr-table
 9月6日付けで回答書発出に至った本件の概要情報は、以下のとおり。
RSR番号:22-054-01rsr
要求者:カリフォルニア大学デービス校(米国)
植物名(学名):クルミ(Juglans regia x Juglans hindsii)
特性:(1)細菌抵抗性(2)マーカー遺伝子(抗生物質耐性)(3)マーカー遺伝子(カラーマーカー)
表現型:(1)クラウンゴール病抵抗性(2)カナマイシン耐性及びネオマイシン耐性(3)青色に発色させるスクリーニング用マーカー
作用機序(MOA):
(1)クラウンゴール病に対する抵抗性を付与するための、RNAiを介したトリプトファン2-モノオキシゲナーゼ(iaaM)のサイレンシング。
(2)クラウンゴール病に対する抵抗性を付与するための、RNAiを介したイソペンテニルトランスフェラーゼ(ipt)のサイレンシング。
(3)ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPTII)は、カナマイシン及びネオマイシンを含む特定の抗生物質に対する耐性を付与する。
(4)GUS(ベータ-グルクロニダーゼ)は、合成ベータ-ガラクトシドであるX-galの加水分解を触媒し、遺伝子発現の指標として、濃青色に発色させる。
 カリフォルニア大学デービス校のRSR要求書(PDF 10ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-054-01rsr-review-submission.pdf
 APHISの回答書(2023年9月6日、PDF 2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-054-01rsr-review-response.pdf
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
URL https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2023/uc-davis-walnut-rsr
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