食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06130540164
タイトル オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、腸管感染症及び人獣共通感染症に関する年次報告書(2022年版)を公表
資料日付 2023年9月6日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は9月6日、腸管感染症及び人獣共通感染症に関する年次報告書(2022年版)を公表した。概要は以下のとおり。
 人獣共通感染症として知られる腸管感染症の中には、家畜や伴侶動物からヒトに伝播するものもある。その他の腸管感染症については、ヒトが唯一の宿主であり、ヒトからヒトへ感染が広がる。どちらの場合も、汚染された食品や環境(土壌、空気、地表水)を介して、或いは動物や糞便との直接の接触によって伝播することが多い。腸管感染症の蔓延を監視するため、RIVMは毎年、オランダでこのような感染症や病原体が発生する頻度を図表化している。
 2022年には、全体として、主に食品を介して伝播する腸管感染症の発生率は、2020年及び2021年の新型コロナウイルス感染症の世界的流行(COVID-19パンデミック)の期間よりも高くなったが、カンピロバクター感染症及びサルモネラ症の発生率については、まだCOVID-19パンデミック前の水準には達していなかった。これに対し、2022年の志賀毒素産生性大腸菌(STEC)感染症の件数は、2016年以来の最高水準に達した。国内感染事例の増加の背景にある原因は、はっきりしない。COVID-19パンデミックの期間に、著しい減少が見られなかったリステリア症の発生率も2022年は、2016年~2019年に比べて高かった。
 2021年/2022年のロタウイルス及びノロウイルスの流行シーズンは、2020年/2021年と同様に、例年より早く開始した。これは、COVID19による制限の解除を受けた感受性者の増加に起因する可能性が高い。2022年には、ロタウイルスの総症例数は2016年~2019年に比べて大幅に増加したが、2022年のノロウイルスの総症例数は、COVID-19パンデミック前と同じ水準であった。
 2022年の最も注目に値する集団感染事例は、亡命希望者を受け入れていた船舶で発生した72例の腸チフス(チフス菌(Salmonella Typhi))の事例であった。汚染源は、ほぼ確実に飲料水であった。他に、2023年まで続いたカーボベルデ共和国への旅行に関連した細菌性赤痢の集団感染事例があった。
 当該報告書(94ページ、オランダ語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.rivm.nl/bibliotheek/rapporten/2023-0346.pdf
地域 欧州
国・地方 オランダ
情報源(公的機関) オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM)
情報源(報道) オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)
URL https://www.rivm.nl/publicaties/surveillance-van-enterale-infecties-en-zoonosen-jaarrapportage-2022
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