食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06130110105
タイトル 米国食品医薬品庁(FDA)、消費者向け情報のサイトに「秘密を明かす: どのくらいのカフェインが過剰なのか?」と題する情報を公表
資料日付 2023年9月7日
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概要(記事)  米国食品医薬品庁(FDA)は9月7日、消費者向け情報のサイトに「秘密を明かす: どのくらいのカフェインが過剰なのか?(Spilling the Beans: How Much Caffeine is Too Much?)」と題する情報を公表した。概要は以下のとおり。
 それは問題なのか?
 FDAの科学者らによると、カフェインはほとんどの人にとって健康的な食事の一部であるが、過剰なカフェインは健康に危険をもたらす可能性がある。体重、服用している薬、及び個人の感受性等の要因に応じて、「過剰」は人によって異なる。
 カフェインについての詳細は、以下の質問と回答を参照のこと。
1. カフェインを含む食品及び飲料にはどのようなものがあるか?
 カフェインは、コーヒー、紅茶、及びチョコレートの製造に使用される植物中に天然に含まれている。(中略)カフェインは食品及び飲料の成分として添加されることもある。
2. 食品及び飲料に含まれるカフェインの量を知る方法は?
 カフェインを含む飲料やダイエタリーサプリメント等の多くの包装済み食品は、そのラベルにカフェインの含有量に関する情報を自主的に記載している。カフェインが添加された新しい包装済み食品を初めて摂取する際、その食品中のカフェイン量がラベルに記載されていない場合、消費者は注意が必要である。
 コーヒー及び紅茶等、特定の食品及び飲料のカフェイン含有量の推定値を提供するオンラインデータベースは複数ある。ただし、これらの浸出(brewed)飲料に含まれるカフェイン量は、コーヒー豆や茶葉が栽培・加工された場所・方法、また、飲料製品の調製方法等の因子によって異なる。
 参考として、カフェイン入りソフトドリンクの12オンス(約355 mL)缶には通常30~40 mgのカフェインが含まれ、8オンス(約240 mL)カップの緑茶又は紅茶には30~50 mg、8オンスカップのコーヒーには80~100 mgに近いカフェインが含まれている。エナジードリンクに含まれるカフェインは、液体8オンス当たり40~250 mgの範囲である。
3. コーヒーや紅茶に「デカフェ(decaffeinated、decaf)」と表示されている場合は、カフェインが含まれていないという意味か?
 いいえ。デカフェのコーヒーや紅茶は通常のものよりカフェインが少ないが、それでもある程度のカフェインは含まれている。例えば、デカフェコーヒーには通常、8オンスカップに2~15 mgが含まれている。あなたがカフェインに対して悪い反応を強く起こす場合は、これらの飲料を完全に避けたほうがよい。
4. どれくらいのカフェイン量が過剰であるか?
 健康な成人の場合、FDAは一般に危険な悪影響とは関連しない量として、1日当たり400 mg(コーヒー約4~5杯分)と言及している。ただし、カフェインの影響に対する感受性及びカフェインの代謝(分解)の速さは共に、人によって大きなばらつきがある。
 特定の体の状態では、一部の薬と同様に、カフェインの影響に対してより敏感になる傾向がある。更に、妊娠中、妊娠を計画している、又は授乳中である場合、あるいは別の体の状態や薬について懸念のある場合は、カフェインの摂取を制限する必要があるかどうかについて医療提供者に相談することを勧める。
 FDAは小児向けのレベルを設定していないが、米国小児科学会は小児及び青少年がカフェインやその他の興奮剤を摂取しないことを勧めている。
5. 許容量を超えたカフェインを摂取したかどうかは、どのようにわかるか?
 カフェインの過剰摂取は次の原因となる可能性がある。
 不眠/興奮/不安/心拍数の増加/胃のむかつき/吐き気/頭痛/不快感(情動不安)
6. カフェインは健康に危険をもたらすか?
 FDAは、カフェイン約1,200 mg、又は純カフェイン大さじ0.15杯を短時間に摂取すると、発作等の毒性作用が観察される可能性があると推定している。
 純カフェイン及び高濃度カフェイン製品は公衆衛生に重大な脅威を与えており、米国内で少なくとも2人の死因となっている。FDAはこれらの製品から消費者を保護するための措置を講じている。(略)
7. カフェインを大量に摂取すると睡眠の代わりになるか?
 いいえ。(略)
8. 不快な副作用を引き起こさずにカフェインを減らすにはどうすればよいか?
 カフェインを含む飲料を毎日飲む習慣があり、摂取量を減らしたい場合は、徐々に摂取量を減らしていくのが最善である。突然やめると、頭痛、不安、神経過敏等の離脱症状が生じる可能性がある。(略)
・子供がカフェインを含有するエナジードリンクを摂取しても大丈夫か?
 エナジードリンクには、同量のコーヒーと比べ2倍以上のカフェインが含まれていることがある。米国小児科学会は、「小児や青少年におけるカフェインの使用、乱用、更には毒性のリスクに対する意識が高まっている」と述べている。
 米国小児科学会の文献「小児及び青少年のためのスポーツドリンク及びエナジードリンク:それらは適切か?」(2011年6月)は、以下のURLから入手可能。
https://publications.aap.org/pediatrics/article/127/6/1182/30098/Sports-Drinks-and-Energy-Drinks-for-Children-and?_ga=2.256611464.2017696123.1667511965-229876160.1661443892?autologincheck=redirected
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/食品医薬品庁(FDA)
情報源(報道) 米国食品医薬品庁(FDA)
URL https://www.fda.gov/consumers/consumer-updates/spilling-beans-how-much-caffeine-too-much
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
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