食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06121080149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、マンガンに対する耐容上限摂取量の更新に向けた準備作業に関する外部委託機関による科学的報告書を公表
資料日付 2023年8月31日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月31日、マンガン(manganese)に対する耐容上限摂取量の更新に向けた準備作業(※訳注1)に関する外部委託機関(※訳注2)による科学的報告書(2023年4月18日承認、137ページ、doi:10.2903/sp.efsa.2023.EN-8193)を公表した。概要は以下のとおり。
 本テクニカルレポートは、マンガンに対する耐容上限摂取量(UL)を導出するために使用可能な科学的エビデンスの収集及び評価を説明する。マンガンへの「高い」経口ばく露と①ヒト(全てのライフステージ)と②動物(哺乳類)における神経学的影響との間の関係を評価するために2つの系統的レビューが実施された。エビデンスの他の情報源は、ナラティブレビュー(narrative review)により説明された。
 2つの系統的レビューに関して、14,471件の記録が表題と要約レベルで抽出され、全テキストのスクリーニング後、49件のヒト試験と63件の動物試験が得られた。ULの設定に適切と判断されたアウトカム(outcome)に関して報告した成人における2件の試験と小児における19件の試験がバイアスのリスクに関して評価され、全ての動物試験がバイアスのリスクに関して評価された。同じアウトカムを比較可能な方法で扱ったヒト試験が不足しているため、メタアナリシスを行うためにはエビデンスが少なすぎると判断された。試験設計における異質性が大きいため、動物試験から得られたエビデンスもメタアナリシスに適切ではないと判断された。
 ヒトのエビデンスの中には、小児における飲料水からのマンガンばく露と知能指数(IQ)との間の逆相関に関するエビデンスを示すものがあった。有意な相関を報告した試験における影響の大きさは、飲料水中のマンガン濃度を10倍にした場合、IQは2~4ポイント低下する範囲にあった。動物試験は、ヒトのばく露に比較して、相対的に高い用量における神経発達への有害影響に関する一貫性が高いエビデンスを提供した。幼少期にばく露した動物は、マンガンによる神経発達影響に対し感受性が高かった。
(※訳注1) 準備作業の背景:EFSAは欧州委員会から、ビタミン及びミネラルに対するULの設定に用いる食品科学委員会のガイドラインを更新し、マンガンを含む8つの微量元素に関する現行の科学的エビデンスをレビューし、助言を行うよう指示を受けた。欧州委員会への助言を適時に行うため、EFSAは科学的エビデンスのレビューを外部機関に委託した。
(※訳注2)外部委託機関:オスロ大学、カロリンスカ研究所、ヘルシンキ大学、アイスランド大学、コペンハーゲン大学
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8193
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