食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06120760160 |
| タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、豚肉及び豚肉製品からのE型肝炎ウイルスの抽出及びリアルタイム定量PCR(RT-qPCR)による検出の最適化に関する報告書を公表 |
| 資料日付 | 2023年7月31日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は7月31日、豚肉及び豚肉製品からのE型肝炎ウイルスの抽出及びリアルタイム定量PCR(RT-qPCR)による検出の最適化に関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。 豚肉製品に焦点を当て、食品中のE型肝炎ウイルス(HEV)を検出するために開発された方法に関する情報をまとめるための公表文献のクリティカル・レビューが行われた。引き出された最も重要な情報は、広範なHEV遺伝子型の検出を可能にする、多くの研究で使用されているリアルタイムPCR(RT-PCR)アッセイの最有力候補が1つあったことである。本レビューから得られたその他の情報としては、様々なマトリックスに対する様々な抽出方法の詳細や、様々な検体処理コントロール(SPC: sample process control)の使用に関するものであった。 さらに、検査に適切な食品マトリックスを選択する目的で、英国(UK)で摂取される可能性が最も高い豚肉製品を特定するためのレビューが実施された。入手可能な3つのデータセットのデータについてレビューを行った結果、英国全土で摂取されている特定の製品タイプ(例えば、高級豚肉ソーセージや手ごろな値段の豚肉ソーセージ、サラミ、チョリソ、ハムなど)については結論に至れなかった。一般的な結論として、豚肉ソーセージは英国全土で最も多く摂取される製品のひとつであり、その結果、このマトリックスは文献においてHEVの汚染源となる可能性が最も高いと特定された製品とともに、本プロジェクトの次の段階に含まれることとなった。 本プロジェクトの主な目的は、食品中のHEVの存在を評価する手段をFSA(並びに豚肉関連業界)に提供することである(これまでは、標準化され妥当性が確認された手法がなく、信頼性のある評価を行うことが困難であった)。このような複雑なマトリックスからPCRによる検出が可能な抽出方法を開発/最適化することは非常に重要であり、豚肉産業の食品安全管理計画に新たな管理手段を導入するにあたっても利用可能である。HEVはソーセージの肉やレバーなどの製品に内在するため、ウイルスを抽出する非破壊的な手段が不可欠であった。同様に、簡単で安全かつ効果的な方法を特定することも狙いとなっていた。 先に述べたように、記載された方法は数多く様々であり、一貫性がない。単純で普遍的な方法を開発するためにその仕様を決めるにあたり、グラスゴー・カレドニアン大学(GCU)及びCampden BRI社(CBRI)の両組織の現行の方法を用い、それらの手法を互いに比較し、またTask 1(文献検索)で特定された公表済みの最良のプロトコルとの比較を行った。加えて、本研究では、これまでの報告の多くに欠けていた、一連の対照群(コントロール)を組み入れた。要約すると、4つのプロトコルがテストされた。これらはパートナーであるGCUとCBRIの2つの組織内のプロトコル、及び2つの公表済みのプロトコル(Martin-Latilら(2014)及びDi Bartoloら(2015))である。テストされた4つのプロトコルに加え、3つのRT-PCR検出による手法も使用された。コントロール、ターゲット、及びSPCの回収の効率性により、最も適した手法が決定された。RT-PCR反応における阻害がなく、最も費用対効果に優れ、安全かつ簡便な方法である点も考慮された。全体として、すべての基準を満たす最も適切な方法は、GCUの組織内プロトコル(in-house GCU protocol)であることが確認された。抽出の効率は、テストしたすべての食品マトリックスで良好であり、その過程で危険な試薬は用いられなかった。また、2段階のRT-PCRプロトコルを使用することで、最も一貫した結果が得られることが示された。これらのデータに基づき、当該手法は標準作業手順とされ、次の段階の妥当性確認に進められることとなった。 英国の4施設及び欧州の3施設の参加を得て、最終的に残った当該手法の共同試験が実施された。参加施設は、様々なレベルでHEVに人為的に汚染させた豚レバー検体(非汚染検体を含む)の分析を行った。得られたデータセットは、分子生物学ベースの微生物検出法の頑健性を評価するために、複数の同様の国際共同試験で確立された手順により統計的に分析された。他のパラメーターでは、当該手法(HEV DETECT method)の併行精度(repeatability)と室間再現精度(reproducibility)について、「accordance」及び「concordance」を決定することで評価された。併行精度については、同方法は、HEV汚染検体の同定では82.2%、非汚染検体の同定では66.7%であった。室間再現精度については、HEV汚染検体の同定では69.6%、非汚染検体の同定では70%であった。そのCOR(concordance odds ratio)により、当該検出法は1つの検査室内での併行性と同様、検査室間でも再現性があることが示された。 (※訳注)当該報告書の調査はFSAからの委託により、グラスゴー・カレドニアン大学(GCU)、Campden BRI社(CBRI)、Jorvik Food and Environmental Virology社(JorFEV)が実施した。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
| 情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
| URL | https://www.food.gov.uk/research/optimising-extraction-and-rt-qpcr-based-detection-of-hepatitis-e-virus-hev-executive-summary |
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