食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06120630106 |
| タイトル | 米国食品安全検査局(FSIS)、「2020年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)総合概要」について公表 |
| 資料日付 | 2023年8月4日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 米国食品安全検査局(FSIS)は8月4日、「2020年全米薬剤耐性監視システム(NARMS)総合概要」について公表した。概要は以下のとおり。 2023年8月2日、NARMSは2020年の総合概要を発表した。この省庁間共同報告書には、小売肉及び食料生産動物から分離されたサルモネラ属菌、カンピロバクター、一般大腸菌、及び腸球菌の、表現型及びゲノムの抗菌性物質耐性の傾向について知ることのできるデータが含まれている。2020年の当該対話型(interactive)レポートの新たな特徴として、閲覧者がオンデマンドで使い勝手の良いデータ表示を生成できる機能が含まれており、統計的に有意な薬剤耐性の傾向が強調表示される。 NARMSは、州及び地方の公衆衛生部門と、米国保健福祉省(HHS)の米国食品医薬品庁(FDA)及び米国疾病管理予防センター(CDC)、USDAのFSIS、動植物検疫局(APHIS)及び農業研究局(ARS)を含む連邦機関との共同的取り組みである。FSISのプログラムは、食品及び腸(盲腸)内容物の検査に重点を置いている。 NARMSの調査結果は、連続したFarm-to-Fork(農場から食卓まで)に沿った様々なポイントでの細菌の薬剤耐性の性質及び大きさを、公衆衛生関係機関が継続的に評価するのに役立つ。従来から、NARMSは、患者(CDC)、小売肉(FDA)、及び食用動物(USDA)に見られる、調査対象とした食品由来腸内細菌の抗菌性物質感受性の変化を追跡している。この全国的な監視プログラムは、公衆衛生関係機関が薬剤耐性の新しい種類及び様式、並びに時間の経過に伴う変化を特定するのに役立ち、耐性の広がりを制限するように設計された介入の影響を理解するのに役立つ。FSIS及びCDCはまた、食中毒及び集団感染を調査するために、NARMSの情報をケースバイケースで利用している。FDAは、新規動物用抗菌薬の規制審査及び承認、並びに動物における抗菌性物質の賢明な使用に関する政策の策定及び更新に、NARMSデータを定期的に利用している。 (以下、当該総合報告概要の「2020年のデータに見られる傾向は何か?」より抜粋) (1)耐性の状況が安定しているもの: 2020年に収集されたNARMSデータによると、ヒトから分離されたサルモネラ属菌の大部分(81%)は、NARMSの下で検査されたいずれの抗菌性物質にも耐性を有しなかった。ヒトでは、全体的な耐性レベルは2019年から比較的変化がなく、試験したサルモネラ属菌分離株の76~85%が、試験した全ての抗菌性物質に対して感受性があった2006年から2018年までの他のデータと一致していた。 (2)NARMSデータにより、耐性に変化があることが示唆されているもの: 全てのサルモネラ属菌血清型における検査された抗菌性物質に対する全体的な耐性は、NARMSによって検査されたほとんどの分離源で低下したが、ヒト及び動物の健康に対する薬剤耐性の脅威は依然として残っている。2014年に出現したSalmonella Infantisの多剤耐性株は、引き続き食鳥処理施設や小売店での家きん分離源に見られるサルモネラ属菌耐性株全体の大部分を占めた。このS. Infantis株は、セフトリアキソン等の極めて重要な抗菌性物質に耐性があり、シプロフロキサシンに対する感受性の低下を示す。 2016年以降初めて、ヒトから分離されたサルモネラ属菌のシプロフロキサシンに対する感受性低下は減少した(2019年は11%、2020年は9%)。この減少は、海外旅行の制限、飲食店での食事の減少、腹部症状による救急外来受診の減少と遠隔医療受診の増加による便検体採取の減少等、パンデミック下の行動に起因している可能性がある。食鳥処理施設で収集された小売用鶏肉及び七面鳥製品検体では、シプロフロキサシンに対する感受性が低下したサルモネラ属菌が増加した(2019年の31%と5%から、2020年にそれぞれ41%と14%に増加)。 カンピロバクターのフルオロキノロン耐性はヒト臨床分離株では低下したが、この低下はパンデミックに関連した行動変容に起因する可能性もある。しかし、カンピロバクターのフルオロキノロン耐性は、2019年から2020年の間、小売肉及び食用動物の検体由来分離株ではほとんど変化はなかった。出荷肉豚の盲腸内容物由来の分離株のフルオロキノロン耐性は増加した(2019年の22%から2020年の31%に増加)。 2017年~2019年と比べて、NARMSの下で試験された抗菌性物質に対して耐性を持たない腸球菌分離株の増加が、ほとんどの食用動物及び小売肉で確認された。 (3)耐性が、引き続きまれであるもの: ヒトから分離されたサルモネラ属菌のうち、アジスロマイシンに対する感受性の低下を示したのは2%未満であり、アジスロマイシンに対する感受性が低下した分離株の大部分(59%)を血清型Newportが占めた。 2020年に、コリスチンがサルモネラ属菌及び大腸菌の抗菌性物質感受性試験パネルに追加された(希釈範囲は0.25~8 μg/ml)。コリスチン耐性は、と畜場で収集された牛製品及び小売牛挽肉(両方とも7%)を除き、ほとんどのヒト、小売店、及び食用動物の検体から分離されたサルモネラ属菌で3%未満であった。(過去の報告で)コリスチンに対する感受性が低下していることが知られている血清型で同物質への耐性が最もよく見られた。大腸菌ではコリスチン耐性は1分離株のみで見つかり、それは肉牛の盲腸内容物から分離されたものであった。動物、動物製品、又は小売肉から分離されたサルモネラ属菌あるいは大腸菌のいずれも可動性のコリスチン耐性遺伝子(mcr遺伝子)は有していなかった。 2020年に回収されたアビラマイシン耐性腸球菌は2株(E. hirae及びE. durans)のみで、これらの分離株は鶏及び出荷肉豚の盲腸内容物由来であった。 2020年NARMS更新情報:総合報告概要のページは、以下のURLから閲覧可能。 https://www.fda.gov/animal-veterinary/national-antimicrobial-resistance-monitoring-system/2020-narms-update-integrated-report-summary |
| 地域 | 北米 |
| 国・地方 | 米国 |
| 情報源(公的機関) | 米国/食品安全検査局(FSIS) |
| 情報源(報道) | 米国食品安全検査局(FSIS) |
| URL | https://www.fsis.usda.gov/news-events/news-press-releases/constituent-update-august-4-2023 |
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