食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06120460149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、有効成分メトコナゾールの農薬ピアレビューの結論を公表
資料日付 2023年8月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月24日、有効成分メトコナゾール(metconazole)の農薬ピアレビューの結論(2023年7月5日承認、30ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8141)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会施行規則(EU) No 844/2012は、欧州議会及び理事会規則(EC) No 1107/2009第14条に基づき提出された有効成分の承認更新の手続きを規定する。これらの有効成分のリストは、欧州委員会施行規則(EU)No 686/2012により制定されている。メトコナゾールはそのリストに登録された有効成分の1つである。
 評価担当加盟国(RMS)からメトコナゾールに関するドシエの最初の評価が更新評価報告書(RAR)において提出され、その後RMSの評価に関する農薬リスク評価のピアレビューがEFSAにより実施された。以下の結論が導出された。
 欧州連合(EU)レベルで提案された、穀類及び油糧用菜種に対する殺菌剤として、及び油糧用菜種に対する成長抑制剤としての代表的な用途に準拠したメトコナゾールの用途は、標的の生物に対する殺菌剤として、及び植物の成長抑制剤として十分な有効性がある。
 データパッケージの評価では、素性(identity)、物理/化学的特性及び分析法に関連して確定できない問題や重要な懸念領域として含まれる必要がある問題はなかった、
 哺乳類毒性の項において、第三者及び居住している小児に関するばく露評価は、油糧用菜種への用途に関する(急性)農薬使用者ばく露許容量((A)AOEL)を超過した。
 残留物の領域において、グループとして回収されたモノヒドロキシル化化合物(monohydroxylated compounds)の中の代謝物M11及びM21(訳注 具体的な物質名は原文Annex Dを参照のこと)の存在に関する追加の確認、及び主作物及び転作作物においてリスク評価対象物質に含まれる全ての化合物(トリアゾール誘導体代謝物(TDM)を含む)に関し、分析を行う追加試験に関してデータギャップが特定された。消費者リスク評価は確定しなかったが、推定計算では、リスク評価に関連するメトコナゾールとそのモノヒドロキシル化化合物の代謝物の毒性学的参照値の超過は示さなかった。メトコナゾールの使用の結果生じるTDMに関連する消費者リスク評価は暫定的なものとして見なされる必要がある。
 環境中の運命及び挙動に関する利用可能なデータは、要件である、EUレベルにおける環境ばく露評価を実施するために十分であるが、強調する必要がある例外として、飲用水の生産用に地表水が取水される場合、地表水中に存在する可能性がある当該有効成分とその特定の代謝物の残留物の性質に水処理工程が及ぼす影響に関する情報にデータギャップが特定された。このギャップは、全ての代表的な用途に関する飲用水の摂取による消費者リスク評価が確定しないことに繋がった。
 生態毒性の領域において、全ての代表的な用途に関し、鳥類、野生の哺乳類、ハチ及びハチ以外の非標的の節足動物、ミミズ、土壌中の肉眼で見える生物(macroorganism)及び微生物、非標的の陸生植物及び下水処理用の生物へのリスクは低いことが結論された。また、関連するFOCUS(Forum for the Coordination of Pesticide Fate Models and their Use)(※訳注1)の大部分のシナリオに関し、全ての代表的な用途に対して緩和措置を実施した場合、水生生物に関するリスクも低いことが結論された。
 内分泌かく乱特性に関して、メトコナゾールは欧州議会及び理事会規則(EC) No1107/2009(欧州委員会規則(EU) 2018/605により改正)附属書II第3.6.5項(訳注:ヒトに対する内分泌かく乱特性)及び第3.8.2項(訳注:非標的の生物に対する内分泌かく乱特性)に準拠した内分泌かく乱基準を満たさないことが結論された。
(※訳注1) FOCUSについては、以下のURLから参照可能。
https://esdac.jrc.ec.europa.eu/projects/focus-dg-sante
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8141
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