食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06120220535 |
| タイトル | 英国毒性委員会(COT)、英国集団における二酸化チタンへのばく露評価に関するペーパー(TOX/2023/44)を公表 |
| 資料日付 | 2023年8月25日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | 英国毒性委員会(COT)は8月25日、英国集団における二酸化チタンへのばく露評価に関するペーパー(TOX/2023/44)を公表した。概要は以下のとおり。 本ペーパーは、英国における食品を介した二酸化チタンの推定ばく露量を示している。その他の供給源からのばく露は考慮されていない。二酸化チタンE 171の医療用製品への使用範囲と使用量に関する情報は、欧州食品安全機関(EFSA)に提供されておらず、同様に英国についてもそのような情報は見つからなかったため、この使用によるばく露を考慮することはできなかった。EFSAの 2020年意見書では、化粧品用途(歯磨き粉等)を介した二酸化チタンばく露は検討されなかったが、さらなる情報として、本ばく露評価では欧州の1つの国の歯磨き粉を介した二酸化チタンばく露に関する知見(※訳注1)を示している。 本ペーパーでは英国集団における二酸化チタンのばく露評価を行った。これには乳幼児食事栄養調査(DNSIYC)と国民食事栄養調査(NDNS)のデータを利用した。DNSIYCは乳幼児(4か月~1.5歳)を対象としており、NDNSは2008年~2019年を反映し、1.5歳以上の全年齢層を対象としている。二酸化チタンの平均ばく露量は、高齢者(65歳以上)の3.3 mg/kg体重/日から幼児(1.5歳~3歳)の11 mg/kg体重/日の範囲であった。95パーセンタイルのばく露量は、高齢者(65歳以上)の9.1 mg/kg体重/日から幼児(1.5~3歳)の26 mg/kg体重/日の範囲であった。 歯磨き粉のような衛生日用製品は、総ばく露量にわずかな増加を加えることに注意すべきである。COTはこの研究についてまだコメントしていないため、ばく露評価では考慮していない。 議論を容易にするため、事務局は拡大一世代生殖毒性(EOGRT)試験の二酸化チタンの暫定的な無毒性量(NOAEL)である1000 mg/kg体重/日を利用し、COTは、食事性ばく露値に基づくばく露マージン(MOE)の計算を検討した。これは,二酸化チタンの遺伝毒性の評価では遺伝毒性の懸念は結論されていないという仮定に基づくものであった.その結果、平均ばく露におけるMOEは、幼児(1.5歳~3歳)の91から高齢者(65 歳以上)の303の範囲となった。95 パーセンタイルばく露におけるMOEは幼児(1.5歳?3歳)の38から高齢者(65 歳以上)の110の範囲であった。 委員会は以下の質問を検討するよう求められる。 ・ばく露評価に関する委員会の見解は何か。 ・二酸化チタンのリスク評価の出発点(POD)が全身毒性エンドポイントに基づくことができると仮定した場合、委員会は暫定的なNOAELに基づいて健康影響に基づく指標値(HBGV)を設定すべき/設定できると考えるか。回答が「はい」の場合、HBGV の導出にどのような不確実係数を用いるべきか。あるいは、委員会はリスク評価に MOEアプローチを用いるべきであると考えるか。また、リスク評価の結果を決定する際に用いるべき閾値は何か。 ・Rompelbergらの研究(※訳注1)は、事務局が食事以外の経口ばく露のデータを見つけることができた唯一の研究である。委員会は、これをステートメントに食事由来の摂取の比較として含めることを望むのか、それとも食事以外の経口摂取源からのばく露を決定するのに十分な適切なデータがないことを確認する一文にとどめることを望むのか。 ・委員会は、その他にコメントがあるか。 (※訳注1)Rompelbergらの論文は、食品消費量(オランダ全国食品消費量調査(DNFCS)による)及びサプリメント摂取量に関するデータと、食品及びサプリメント中のチタン及び二酸化チタンナノ粒子の濃度を組み合わせることにより、オランダの2歳?70歳以上の集団における食品、食品サプリメント、歯磨き粉からの二酸化チタン及びそのナノ粒子の経口摂取量を推定することを目的とした。オランダ人集団における食品、食品サプリメント、歯磨き粉(2歳~6歳の小児のみ)からの二酸化チタン長期平均摂取量は、小児(2歳~6歳)で0.67 mg/kg体重/日、7歳~69歳で0.17 mg/kg体重/日、70歳以上で0.06 mg/kg体重/日であった。二酸化チタンナノ粒子の推定平均摂取量は、幼児の2.16μg/kg体重/日、7歳~69歳の0.55μg/kg体重/日、高齢者(70歳以上)の0.19μg/kg体重/日の範囲である。95パーセンタイル値は、それぞれ平均値の約3.9倍、2.9倍、1.9倍高かった。 (※注)当該資料は2023年9月5日開催予定の会合の議論用ペーパーであり、これは委員会の見解を代表するものではなく、論文等への引用は禁止する。 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | 英国 |
| 情報源(公的機関) | 英国毒性委員会(COT) |
| 情報源(報道) | 英国毒性委員会(COT) |
| URL | https://cot.food.gov.uk/Exposure%20to%20Titanium%20Dioxide%20in%20the%20UK%20population |
利用上の注意事項
本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。1 情報の収集・要約・翻訳について
(1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。(2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
(3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
(4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
(5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。
2 掲載情報と食品安全委員会の立場について
(1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。(2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
(3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
(4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。
3 利用者の責務
(1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。(2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
(3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。
