食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06111130149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、カルシジオール一水和物に対する換算係数の導出を含む、ビタミンDに対する耐容上限摂取量に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年8月8日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は8月8日、カルシジオール一水和物(calcidiol monohydrate)に対する換算係数(CF)の導出を含む、ビタミンDに対する耐容上限摂取量(UL)に関する科学的意見書(2023年7月5日採択、219ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8145)を公表した。概要は以下のとおり。
 欧州委員会(EC)からの2件の要請を受け、EFSAの「栄養、新食品及び食物アレルゲンに関する科学パネル」(NDAパネル)は、ビタミンDに対する耐容上限摂取量(UL)の改正に関する科学的意見書を提出し、表示目的のためにカルシジオール一水和物のビタミンD3への換算係数を提案するよう要請された。ビタミンDとは、エルゴカルシフェロール(ergocalciferol)(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、及びカルシジオール一水和物を指す。血清中の25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)の濃度に関してカルシジオール一水和物のビタミンD3に対する相対的な生物学的利用能を評価するために、また、過剰なビタミンDの摂取による、優先順位が高い有害健康影響、つまり、持続性の高カルシウム血症/高カルシウム尿症、及び筋骨格系の健康(すなわち、転倒、骨折、骨量/骨密度及びそれらの指標)に関連するエンドポイントに関し、文献の系統的レビューが実施された。
 利用可能なエビデンスに基づき、NDAパネルは表示目的のために、カルシジオール一水和物に関して2.5の換算係数を提案した。持続性の高カルシウム血症よりも過剰なビタミンDの初期症状の可能性がある持続性の高カルシウム尿症がビタミンDに対するULの基準になる臨界エンドポイントとして選択された。ヒトにおける2件の無作為化比較試験から250 μg/日の最小毒性量(LOAEL)が導出され、無毒性量(NOAEL)がないことを考慮するため、2.5の不確実係数が適用された。100 μgビタミンD当量(VDE)/日のULが、成人(妊婦及び授乳中の女性を含む)及び11歳~17歳の青年(急速な骨形成及び成長期にある青年が、成人に比較しビタミンD耐性が低いと考える理由がないため)に対し設定された。1歳~10歳の小児に対し、体が小さいことを考慮し、50μg VDE/日が設定された。利用可能な摂取データに基づき、欧州の集団は、ビタミンDを高用量に含有する食品サプリメントの常用者を除き、ULを超過することは考えにくい。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8145
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