食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06110810160 |
タイトル | 英国食品基準庁(FSA)、農業・食料・環境における病原菌サーベイランス(PATH-SAFE)プログラムの評価枠組みに関する報告書を公表 |
資料日付 | 2023年7月31日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 英国食品基準庁(FSA)は7月31日、農業・食料・環境における病原菌サーベイランス(PATH-SAFE)プログラム(※訳注)の評価指針として用いる評価枠組みに関する報告書を公表した。概要は以下のとおり。 (以下、本報告書のイントロダクションから抜粋) 本報告書は、プログラムのスポンサーである財務省(HM Treasury)及びプログラムの実施パートナーであるFSA、スコットランド食品基準局(FSS)、環境・食料・農村地域省(DEFRA)、健康安全保障庁(UKHSA)、保健社会保障省(DHSC)、環境庁(EA)を対象としている。評価結果は、実施パートナーがPATH-SAFEを適応的に管理し、食品媒介病原菌及び薬剤耐性サーベイランスに関する当該プログラムによって生み出された影響を評価するのに役立つであろう。本報告書の構成は以下のとおりである: ・本イントロダクションの残りのパートでは、PATH-SAFEプログラムの背景、プログラムの目標及び構造、評価の目的及びその限界、並びにこの評価枠組み報告書を作成するための我々のアプローチについて説明する。 ・第2章では、PATH-SAFEの変化の理論(ToC: Theory of Change)からなる評価の分析枠組みの構築について示す。 ・第3章では、PATH-SAFEプログラムを評価するためのエビデンスを収集する、我々の包括的な評価アプローチについて説明する。評価アプローチは、プロセス評価、アウトカム評価、影響可能性(impact feasibility)評価という3種類の評価で構成される。 ・第4章では、PATH-SAFEプログラムの評価を運用するためのプロセス評価及びアウトカム評価の枠組みを示す。各枠組みは、我々の評価が答えようとする、PATH-SAFEのToCから導出された主要な評価質問(EQ)から構成され、表形式で指標及びデータソース案とともに提示されている。この章ではこの枠組みに基づき、評価を実施するための方法論についてさらに詳しく説明する。 ・第5章では、評価のタイムライン及び主要な成果物を示す。 ・第6章では、評価におけるリスク及び我々が実施する軽減策を概説する。 ・本報告書の附属書には、評価枠組みに役立つ背景となるPATH-SAFEプログラムの4つのワークストリーム(WS)及びサブストリームに関する追加情報(附属書A)、評価枠組み報告書の作成につながった活動に関する詳細情報(附属書B)、並びにプロセス評価及びアウトカム評価枠組みの作成につながった活動に関する詳細情報(附属書C)が記載されている。 「背景」 食中毒は英国国民に大きな公衆衛生上のリスクをもたらし、医療サービス及び経済に大きな負担を生んでいる。ヒトの疾病の大部分は、ほとんどの場合、飼育動物や環境からフードチェーンに入る一握りの病原菌によって引き起こされる。さらに、これらの食品媒介病原菌は、食品生産システムにおける抗菌性物質の過剰使用により、薬剤耐性(AMR)を獲得する可能性もある。これらの病原菌はフードチェーンを介してヒトに伝播する可能性があり、病気及び疾患を引き起こすため、AMR食品媒介病原菌は、あらゆる経済レベルの国に影響を及ぼす世界的な健康問題である。食品媒介病原菌及びAMR病原菌の複合的な脅威は、フードチェーン及び環境に重大なリスクをもたらすもので、包括的に調査・監視される必要がある。 特にAMRについては、その疾患及び経済的負荷が世界的に増加するにつれて、組織的かつ協調的な規制アプローチと共に、AMRの拡散を低減するための新たな診断及び識別技術の需要は増加する。(中略)2019年1月、英国政府は学界、産業界、専門機関などの様々なステークホルダーと協力して行う横断的な政府の取り組みとして策定されたAMRに対処するための行動5か年計画を発表した。本行動計画には開発及び診断手法へのアクセスを改善する対策が盛り込まれ、ヒトの健康、動物衛生、食品生産、環境に及ぶコミットメントを定めている「ワンヘルス」アプローチが採用されている。食品媒介病原菌及びAMRのサーベイランスに対する組織的かつ多部門にわたる「ワンヘルス」の対応は、新しく安全な抗菌性物質、診断方法、ワクチン、廃棄物管理ツールの研究開発、また、動物用・ヒト用のどちらにおいても手ごろな価格で良い品質のものが入手可能となることで実現できる。英国政府出資のPATH-SAFEプログラムの目指す目標は、本アプローチに生かされるものである。 (※訳注)PATH-SAFEプログラムは、英国の4政府すべてにおける、食品媒介病原体及びAMRの包括的サーベイランスを開発することを目的とした試験的プログラムである。改善されたデータ及び技術やその新しい利用法を通じて、全国的なサーベイランスの青写真を形作る、全国的ゲノムサーベイランスのインフラを構築することを提案している。並行して行われる様々な概念実証のための試験的WSを通じて、どのようにこのサーベイランスインフラが、英国全土におけるワンヘルス・サーベイランスに向けた国家ロードマップを支援するかを実証する。4つのWSは以下のとおり。 WS1: キュレーションされた全国的食中毒ゲノムデータプラットフォームの構築 WS2: 定常的な複数地域での検体採取に関する試験的インフラの構築 WS3: 調査ツールとしての持ち運び可能な診断手法の使用に関する実現可能性の理解 WS4: 試験的な環境AMRサーベイランスシステムの構築 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | 英国 |
情報源(公的機関) | 英国食品基準庁(FSA) |
情報源(報道) | 英国食品基準庁(FSA) |
URL | https://www.food.gov.uk/research/evaluation-of-the-path-safe-programme-introduction |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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