食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06110700314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は、ヘンプ(Hanf:麻)茶の煎じ茶に含まれるカンナビノイドの量の再測定に関する情報を公表
資料日付 2023年7月21日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は7月21日、ヘンプ(Hanf:麻)茶の煎じ液に含まれるカンナビノイド類の量を測定した科学論文の公表を通知した。概要は以下のとおり。
 オンラインショップで販売されているヘンプ茶は、産業用ヘンプの葉や花からできていることが多い。ヘンプ茶には様々なカンナビノイド類が含まれている。その酔わせる作用(向精神作用)により、健康評価の焦点は、カンナビノイド類の一種、Δ9-テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)である。
 BfRの研究チームは、23種類のヘンプ茶を用いて、カンナビノイド類がどの程度茶の煎じ液に移行するかを明らかにした。学術誌「Food Additives & Contaminants: PartA」で報告されている。その結果、今まではデータ不足のため、Δ9-THCはヘンプ茶葉から煎じ液に100%移行すると考えられていたが、当該研究では、平均してΔ9-THCの0.5%のみが煎じ液に移行することが示された。
 現在、ヘンプの葉や花、及びその製品は麻薬法(BtMG)に触れるため、ドイツでは食品として販売できない。
 ヘンプ茶の摂取により、体重60 kgの人がΔ9-THCの急性参照用量(ARfD:1 μg/kg体重)を超過するには、上記の結果に基づくと、1日平均14 Lのヘンプ茶を飲まなければならないことになる。ARfDは、食品と共に摂取しても健康上のリスクがないと推定される、物質の1日当たりの最大量である。Δ9-THCの含有量が最も高いヘンプ茶の場合、僅か0.9 Lの量ですでにΔ9-THCのARfDを超えることになる。
 当該研究論文は以下にて閲覧可能。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/19440049.2023.2224455
Cannabinoid contents in hemp teas and estimation of their transfer into tea infusions
ヘンプ茶のカンナビノイド含有量及びヘンプ茶煎じ液へ移行するカンナビノイド推定量
Food Additives & Contaminants: Part A, 2023 Jul;40(7): 890-901.
doi: 10.1080/19440049.2023.2224455
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/cm/343/nachgemessen-welche-menge-an-cannabinoiden-geht-in-den-hanftee-aufguss-ueber.pdf
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