食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06110610301
タイトル 論文紹介:「2023年7月に発生したフィンランドのポフヤンマー地域南部及び中部の複数の毛皮農場における高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染」
資料日付 2023年8月3日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance(2023, 28(31):pii=2300400、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2023.28.31.2300400)に掲載された論文「2023年7月に発生したフィンランドのポフヤンマー地域南部及び中部の複数の毛皮農場における高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルス感染(Highly pathogenic avian influenza A(H5N1) virus infection on multiple fur farms in the South and Central Ostrobothnia regions of Finland, July 2023)、著者E Lindh、M Salminen (Finnish Institute for Health and Welfare - THL, フィンランド)ら」の概要は以下のとおり。
 2023年7月中旬以降、フィンランドの南ポフヤンマー県及び中部ポフヤンマー県の飼育動物の間で、クレード2.3.4.4bに属する遺伝子型BBの高病原性(HPAI)鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスによる感染が継続している。20か所の農場で、キツネ、アメリカミンク及びタヌキの感染が確認されている。遺伝学的解析では、農場が所在する地域で食料をあさっている野鳥からの侵入が示唆されている。調査では動物間の直接的伝播が指摘されている。ヒトの感染は確認されていないが、感染の拡大やヒトのばく露を制限するための管理対策が実施されている。
(以下、「考察」より抜粋)
 2023年7月に検出されたフィンランドのポフヤンマー地域南部及び中央部の毛皮農場で発生したHPAI H5N1ウイルスの感染はまだ終息していない。積極的な管理対策は効果的であると見られるが、動物の殺処分は進行中である。カモメ類やその他の鳥類の間でHPAI H5N1ウイルスの流行が続いており、現在の毛皮農場の環境に再侵入するリスクとなっている。大多数の農場の現状では、鳥類の侵入を防ぐことができないのは明らかであり、このようなリスクを排除するためには、業界レベルではるかに厳格なバイオセキュリティ対策を講じなければならない。
 塩基配列データは、少なくとも当初は、鳥類から毛皮動物への伝播が、恐らくはシェードハウス(訳注:飼育小屋)内での接触を通じて起こった可能性が高いことを示している。鳥類はシェードハウスの内部に容易に出入りでき、カモメ類は農場付近で頻繁に観察されている。同じ地域でカモメ類の大量死も発生している。鳥類による毛皮動物の飼料の汚染や、毛皮動物を取り扱ったり給餌したりする作業者による間接的な拡散など、その他のばく露の可能性も調査されている。さらに、人や動物の移動による農場間の直接的接触も調査され、感染拡大の原因としては除外されている。理論的には、感染したヒトから動物に伝播した可能性もあるが、そのようなシナリオを裏付けるエビデンスはない。
 現段階では、毛皮動物の間での伝播が集団感染の進展に寄与している可能性が高いと見られ、毛皮動物患畜の一部のウイルスで、哺乳類細胞での複製の向上に関連するPB2の変異が検出されている。毛皮農場のような密度の高い哺乳類集団で長期にわたりHPAI H5N1ウイルスの複製が起こる場合、ヒトの間でより容易に拡散するウイルス型が生じる可能性があるという懸念はよく知られている。本報告で記載する感染事例に類似する前例がほとんどないため、結果を予測することはできない。したがって、毛皮動物からヒトへ、或いはヒトからヒトへの伝播に関する現在のリスクについて、確固たる結論を出すことはまだできない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance(2023, 28(31):pii=2300400)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2023.28.31.2300400

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