食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06110560465
タイトル ドイツのフリードリッヒ・レフラー研究所(FLI)、鳥インフルエンザのサーベイランスを伴うワクチン接種戦略に関する総説について公表
資料日付 2023年7月31日
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概要(記事)  ドイツ連邦動物衛生研究所であるフリードリッヒ・レフラー研究所(FLI)は7月31日、鳥インフルエンザのサーベイランスを伴うワクチン接種戦略に関する総説について公表した。概要は以下のとおり。
・国際的な研究者グループがサーベイランスを伴うワクチン接種の選択肢についての総説を発表
 H5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)の感染は、散発的な季節的発生から、野鳥における継続的かつほぼ世界的な汎発性動物流行病(panzootie)へと拡大している。このため、家きん群への侵入圧力だけでなく、飼育場間での二次感染、及びヒトと家きんの接点でのばく露リスクも高まっている。家きん群に対する追加的防御としてのワクチン接種は、HPAIV感染の臨床的影響の軽減、HPAIVの伝播の阻止、経済的損失と動物福祉問題の抑制、人獣共通感染症のHPAIVへのヒトのばく露リスクの軽減を目的とする。国際的な研究者グループが、複数のレベルの適切なサーベイランス手法を有効となるよう組み合わせることで、感染を許容しないワクチン接種を如何に達成できるかを概説している。
 世界の多くの地域で、野鳥や家きん産業におけるHPAIVの蔓延が大幅に拡大していることを示す最近の情勢から、多くの感染国において、補足的予防手段としてワクチン接種が新たな防御アプローチの中心に据えられている。しかし、動物へのワクチン接種だけで鳥インフルエンザの防除に成功したことはない。バイオセキュリティー対策、ワクチン接種率の継続的な評価、野外感染が発生していないことを確認するためのワクチン接種群に対する十分なサーベイランス、及びワクチン設計の改善に向けた検出野外ウイルス株の型別判定も同様に必要である。
 各国の疫学的状況と使用するワクチンの種類に合わせたサーベイランス戦略を、慎重に計画し実施する必要がある。ワクチン接種の大規模な実施においては、アクティブ・サーベイランス(例えば、集団免疫の監視やワクチンによる防御効果の評価のためのワクチン接種群の血清学的検査、鳥類生体を取り扱う市場での環境検体の採取)がHPAIウイルスの効果的な検出や家きん群が未感染であることの確認に重要な役割を果たす。パッシブ・サーベイランス(罹患又は死亡家きんのウイルス学的分析)は、ワクチンによる防御が不十分で、ワクチン接種群が感染し臨床症状を示すことによる、ワクチン接種の失敗を早期に発見するために依然として重要である。
 ドイツ、オランダ、イタリア、インドネシア、香港の研究者が「Biologicals」誌の最新号でこれらの研究結果を発表している。
 上述の成果(総説)(Biologicals (2023, 83:101694、doi: 10.1016/j.biologicals.2023.101694))は以下のURLから閲覧可能。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1045105623000325
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) フリードリヒ・レフラー研究所(FLI/ドイツ連邦動物衛生研究所)
情報源(報道) フリードリッヒ・レフラー研究所(FLI)
URL https://www.fli.de/de/presse/pressemitteilungen/presse-einzelansicht/gefluegelpest-impfstrategie-mit-flankierender-ueberwachung-kann-den-schutz-von-gefluegel-unterstuetzen/
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