食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06110020111
タイトル カナダ食品検査庁(CFIA)、香辛料中のクロム酸鉛に対象を絞った調査の最終報告書を公表
資料日付 2023年7月20日
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分類2 -
概要(記事)  カナダ食品検査庁(CFIA)は7月20日、香辛料中のクロム酸鉛に対象を絞った調査の最終報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 香辛料中のクロム酸鉛(調査期間2019年4月1日~2021年3月31日)
 クロム酸鉛は鉛の化学物質で、ターメリックのような鮮やかな黄色の香辛料に色を追加または強調するために違法に使用されてきた。鉛は環境中に自然に存在し、消費者は食品、飲料水、空気、ほこり、土壌から低レベルの鉛にばく露している。鉛は神経毒性であり、貧血、高血圧、免疫毒性を引き起こし、腎臓や生殖器官に有害である可能性がある。本調査は、カナダの小売市場で入手可能な香辛料におけるクロム酸鉛の混入を監視するために実施された。香辛料における鉛については、カナダ保健省(HC)が定めた上限値はない。
 クロムは、岩石、植物、土壌、動物、および火山の塵とガスに、自然に存在する元素である。環境中で、クロムは、主に三価クロム(Cr (III))と六価クロム(Cr( VI))の2つの形態で存在する。クロムへのばく露は、主に食物や水の摂取と吸入によるものである。三価クロムは、グルコース、タンパク質、および脂肪の代謝に必要な必須ミネラルである。六価クロムは、工業プロセスで最も一般的に生産され、クロム酸鉛に含まれる。六価クロムは、有毒で発がん性があり、胃腸、呼吸器、神経の問題を引き起こす可能性がある。香辛料におけるクロムについては、HCが設定した上限値はない。
 クミンパウダー、カレーパウダー、ターメリックなど、黄色と茶色のスパイスの総計132検体が、小売店から収集され、クロム酸鉛の混入について検査された。粉末生姜の2検体は、クロム酸鉛で予想される比率の鉛とクロムを含み、クロム酸塩検査の結果が陽性であったことから、混入の可能性が示唆された。すべての結果は、HCの化学物質安全局によってリビューされ、いずれの検体も消費者への健康リスクとはみなされないと判断された。
地域 北米
国・地方 カナダ
情報源(公的機関) カナダ食品検査庁(CFIA)
情報源(報道) カナダ食品検査庁(CFIA)
URL https://inspection.canada.ca/food-safety-for-industry/food-chemistry-and-microbiology/food-safety-testing-reports-and-journal-articles/lead-chromates-in-spices/eng/1689276701366/1689276701819
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