食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06100920149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、EFSAのプロジェクト「食品中のアレルゲンの検出と定量、及び食物アレルギーを持つヒトにおける最小誘発量」に関する外部委託機関の科学的報告書を公表
資料日付 2023年7月3日
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概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月3日、EFSAのプロジェクト「食品中のアレルゲンの検出と定量、及び食物アレルギーを持つヒトにおける最小誘発量(minimum eliciting dose: MED)」(ThRAll)に関する外部委託機関(※訳注)の科学的報告書(2023年3月9日承認、56ページ、doi: 10.2903/sp.efsa.2023.EN-8059)を公表した。概要は以下のとおり。
 アレルゲンとなる食品材料の表示義務は、アレルギー体質の消費者が自らの疾患を管理する際に役立ってきたが、予期しないアレルゲン物質や予防的アレルゲン表示(precautionary allergen labels (PAL))は、依然としてアレルギー体質の消費者及び食品業界に混乱を引き起こしている。多くのアレルギー体質の消費者にとって、食物タンパク質の安全な用量及び分析用の試験法の特定は、アレルゲン表示をエビデンスに基づき実施する上で必須である。
ThRAllプロジェクトは、この課題に対応するために、イムノアッセイ法とDNAを用いた検査法により補完的に評価された6つの食物アレルゲン(牛乳、鶏卵、落花生、ヘーゼルナッツ、アーモンド及び大豆)の分析が可能な、マルチプレックスプロトタイプ質量分析(MS)を用いた参照法を開発した。MS法は試験所間の移行が可能(transferable)であり、チョコレート中の鶏卵、牛乳、アーモンド及びヘーゼルナッツ由来のアレルゲン物質を定量するために必要な感度を備えており、これらの食物アレルゲンに対し最近の国際連合食糧農業機関(FAO)-世界保健機関(WHO)専門家協議により特定された試験法の性能要件を満たしている。落花生及び大豆に対する感度を向上させるにはさらなる改善が必要である。
 これらと並行し、アレルギー疾患の患者における食物経口負荷試験のデータを調整し統合する方法が開発され、オンライン上のデータベースを使用したデータ収集が試験的に開始された。多くの食物アレルゲンに関しデータギャップが特定され、高度に加工された食品マトリックスのアレルゲン活性を確認することが急務である。
(※訳注)外部委託機関:
・英国マンチェスター大学(2019年12月まで)
・イタリア食品生産科学研究所(CNP-ISP)(2019年12月~2022年12月)
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-8059
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