食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06100890302
タイトル 米国農務省(USDA)農業研究局(ARS)、科学者らは超加工食品を使用して健康的な食事パターンを構成したことを公表
資料日付 2023年7月11日
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概要(記事)  米国農務省(USDA)農業研究局(ARS)は7月11日、科学者らが超加工食品(ultra-processed foods)を使用して健康的な食事パターンを構成したことを公表した。概要は以下のとおり。
 USDA-ARSのGrand Forksヒト栄養研究センターの科学者らは、「米国民向け食事ガイドライン(DGA)2020-2025年」の推奨事項に従いながら、エネルギーの91%を超加工食品(NOVAスケールを使用して分類)から摂取しても健康的な食事を構成することが可能であることを実証する研究を主導した。当該研究は、健康的なメニューを構築する際にDGA推奨事項を使用することの多用途性(versatility)を強調するものである。
 ARSの栄養学研究者であるJulie Hess氏は、次のように述べた。「本研究は、健康的な食事パターンについて、超加工食品の使用も選択肢になり得るという、よりバランスの取れた見方を示す概念実証研究である。現在の食事に関する推奨事項によれば、食品の栄養素含有量と食品グループ内でのその属性は、食品がどの程度加工されたかよりも重要である。」
 当該研究では、科学者らはNOVAスケールを用いて、どの食品を超加工品として分類するかを決定した。このNOVAスケールは2009年に初めて文献に登場し、栄養学において食品を加工度合いによって分類するために最も一般的に使用されているスケールである。
 NOVAスケールによると、食品は加工の程度に応じて4つのグループに分類できる。(1)未加工又は最小限の加工を施した食品(2)加工された料理食材(3)加工食品(4)超加工食品
 超加工食品を健康的な食生活の構築に使用できるかどうかを試験するために、ARSの科学者と共同研究者は、7日間、2,000kcalの食事パターンのガイドとしてMyPyramidを用い、朝食、昼食、夕食、及び軽食のメニューを作成した。当該メニューは少なくとも2人のNOVA評価者(NOVA grader)によって超加工品として分類された食品で構成されている。メニューに含まれる食品は、果物、野菜、穀物、タンパク質食品、乳製品のグループ及びサブグループの食数(servings)に関する2020年のDGA推奨事項にも準拠している。科学者らは、十分な微量栄養素(micronutrients)及び主要栄養素(macronutrients)を含みながら、飽和脂肪酸及び添加糖類のレベルが低い食品を選択した。本メニューで使用されている超加工食品の一部には、缶詰の豆類、インスタントオートミール、限外ろ過乳、全粒粉パン、及びドライフルーツ等がある。
 「DGAの主要な推奨事項に沿った食事の質を評価するために、健康食事指数(Healthy Eating Index)を使用した。我々が作成したメニューは、2015年の健康食事指数で100点中86点を獲得し、ナトリウム含有量(推奨値を上回った)及び全粒穀類(推奨値を下回った)を除いて、ほとんどの基準を満たしていた。」とHess氏は述べた。
 科学者らは、超加工製品が健康への有害影響と関連している可能性があることが観察研究により示されていると理解した上で、この概念の研究を継続する予定である。本研究により、健康的な食生活を構築する際には様々な食品が役割を果たしており、この分野では更なる研究、特に介入研究が必要であることが示されている。
 The Journal of Nutrition(2023年6月24日電子版)に掲載された研究論文「食事ガイドラインがNOVAに適合する:超加工食品を使用した健康的な食事パターンのためのメニュー開発(Dietary Guidelines Meet NOVA: Developing a Menu for A Healthy Dietary Pattern Using Ultra-Processed Foods)」、著者(Julie M. Hess、USDA-ARS)ら」は、以下のURLから閲覧可能。
https://doi.org/10.1016/j.tjnut.2023.06.028
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省(USDA)
情報源(報道) 米国農務省(USDA)
URL https://www.ars.usda.gov/news-events/news/research-news/2023/scientists-build-a-healthy-dietary-pattern-using-ultra-processed-foods/
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