食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06100780505
タイトル スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、人獣共通感染症及び集団食中毒の監視に関する報告書(2022年)を公表
資料日付 2023年6月29日
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分類2 -
概要(記事)  スイス連邦食品安全獣医局(BLV)は6月29日、人獣共通感染症及び集団食中毒の監視に関する報告書(2022年)を公表した。概要は以下のとおり。
 2022年に報告されたヒトの人獣共通感染症の症例数は、2020年と2021年に比べて全体として増加し、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行前の高水準にほぼ戻っている。この増加には、特に人獣共通感染症の病原菌として最も一般的なカンピロバクター属菌、サルモネラ属菌、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)が関わっており、その一部については、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行前を上回る水準にまで達した。この変化は、おそらく旅行の再開と、新しい検査法の使用が増え、実施検査数が増加したことによるものであり、新しい検査法の普及の結果、検出頻度が高くなった。
 検査室診断で確認されたヒトのカンピロバクター感染症は、7,597例(前年: 6,797例)であり、2022年もまた最も多く記録された人獣共通感染症であった。ほとんどの場合、ヒトは汚染された食品を介して感染する(生の又は加熱不十分な家きんの肉を手で取扱うことによる感染等)。
 サルモネラ症は依然として、スイスで二番目に多く報告された人獣共通感染症であり、2022年には、検査室診断による1,843例のヒト確定症例が記録された(2021年: 1,486例)。これらの症例のうち49例が、ベルギーの加工工場で製造された「Kinder」チョコレートを主成分とする様々な種類の製品の喫食に関連し、欧州全体に被害を及ぼしたSalmonella Typhimurium ST 34の単相株による集団感染に関係している可能性があった。
 リステリア症の症例数においては、明らかな増加が確認され、2021年の33例に対し、2022年には78例に達した。この増加は、主にスイス全土に広がった集団発生によるものであり、2022年4月~7月にヒトの症例が20例報告された。患者を対象に行われた調査及び全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、燻製にした鱒に由来する問題の原因を特定することができ、製造会社の汚染源を除去することができた。
 2022年に、管理当局は合計で、スイスにおける集団食中毒40件を報告した。患者数は780人以上にのぼり、少なくとも40人が入院し、1人が死亡した。これらの集団発生の大部分(38件)に関係したのはただ一つの州である。残りの2件のうち、1件は少なくとも6つの州に、もう1件は15の州と他国にまで被害が及んだ。2020年まで、集団食中毒の発生は、どちらかと言えばまれであった(13件)。
 当該報告書(49ページ、フランス語)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.blv.admin.ch/dam/blv/fr/dokumente/tiere/publikationen-und-forschung/statistik-und-berichte/bericht-ueberwachung-zoonosen-2022.pdf.download.pdf/Zoonosenbericht_CH_2022%20Stand%20280623_def_Franz.pdf
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
情報源(報道) スイス連邦食品安全獣医局(BLV)
URL https://www.blv.admin.ch/blv/fr/home/tiere/tiergesundheit/ueberwachung/ueberwachung-von-zoonosen.html
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