食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06100450149 |
| タイトル | EFSAニュース：欧州食品安全機関(EFSA)、グリホサートのリスク評価のピアレビューの結果を公表 |
| 資料日付 | 2023年7月6日 |
| 分類１ | - |
| 分類２ | - |
| 概要（記事） | EFSAニュース：欧州食品安全機関(EFSA)は7月6日、グリホサートのリスク評価のピアレビューの結果を公表した。概要は以下のとおり。 グリホサートがヒト、動物及び環境の健康に及ぼす影響の評価では、重大な懸念領域は特定されなかった。EFSAの結論においては、いくつかのデータギャップが報告されており、最終化できなかった問題あるいは未解決の問題として、欧州委員会(EC)及び加盟国が承認更新プロセスの次の段階で検討することになる。以下は(「報告担当加盟国(Rapporteur Member States)」として共同で行動している)四つの加盟国の当局が実施した、グリホサートのリスク評価に対しEFSAが行ったピアレビューの主な結果である。 EFSAは、有効成分グリホサートのリスク評価のピアレビューにおいて、ヒトや動物、あるいは環境に及ぼすリスクに関して、重大な懸念領域を特定しなかった。懸念が重大なものと定義されるのは、有効成分のすべての用途(播種前使用、ポストハーベスト使用等)に影響を及ぼす場合であり、従って、承認あるいは更新は妨げられる。 2022年、欧州化学品庁(ECHA)はグリホサートのハザード評価を実施し、発がん性、変異原性、あるいは生殖毒性をもつ物質として分類される科学的基準を満たさないと結論した。EFSAは、グリホサートに関する欧州連合(EU)のリスク評価を行う目的において、ECHAのハザード分類を使用した。 データギャップが確認される場合、EFSAの結論においては最終化できなかった問題あるいは未解決の問題として報告される。 最終化できなかった問題には、グリホサート中の不純物のうち一つの評価、消費者の食事リスク評価、及び水生植物へのリスク評価がある。 未解決の問題では特に、評価に向けて提出されたグリホサートベースの農薬製剤に含まれる成分のうち一つの毒性に関する情報に不足があり、この情報は代表的な用途に対する製剤のリスク評価の結論に必要なものである。この製剤について、急性毒性及び遺伝毒性に関する指摘はなかった。 生物多様性に関して、専門家たちはグリホサートの代表的な使用に関連するリスクは複雑であり、複数の要因に左右されることを認識した。また、調和された方法論及び合意された具体的な保護目標の欠如についても指摘した。全体として、入手可能な情報ではリスク評価のこの側面について確固とした結論を導き出すことはできず、リスク管理者は緩和策を検討することができる。 生態毒性学に関しては、データパッケージによって保守的(conservative)なリスク評価のアプローチが可能となり、グリホサートの23用途案のうち12において哺乳類に対する高い長期的リスクが特定された ・プロセスの透明性 「グリホサートのリスク評価及びピアレビューは、EFSA及び加盟国の科学者数十名による3年以上にわたるプロセスの成果である。これは、何千もの研究及び科学論文の評価に基づいており、公開協議で集められた貴重な意見も取り入れられている」と、EFSAのリスク評価作成部門の責任者Guilhem de Sezeは言う。 ・背景 グリホサートは多くの除草剤に使用されている化学物質で、欧州での使用は厳しい規制の対象となっている。現在、EUにおけるグリホサートの使用は2023年12月15日まで承認されている。加盟国によるリスク評価及びそれに続くEFSAによるピアレビューは、欧州における使用の承認更新に向けた法的手続きの一環として実施された。 ・次のステップ及び公表 グリホサートのリスク評価のピアレビューに関するEFSAの結論は、グリホサートをEUの承認農薬有効成分リストに掲載し続けるか否かの決定に資するべく、本日、EC及び加盟国に共有されている。 公表に先立ち、EFSAはすべての内容が個人データ保護及び守秘義務に関する規則を遵守していることを確保するよう法的に要求されている。 農薬有効成分に関するすべてのピアレビューと同様、農薬に関するEU法に従い、EFSAは公表が意図された資料を、個人データあるいは商業上のセンシティブな情報に関する項目の機密保持を要求する権利を有する申請者に提供する。申請者による結論あるいは評価自体の変更の要求、及び追加情報の提出は不可である。 このプロセスが完了次第、EFSAは結論並びにピアレビュー及びリスク評価に関連するすべての背景文書をウェブサイトで全文公開する。結論は2023年7月末までに、数千ページに及ぶ背景文書は2023年8月末から10月中旬の間に公表される予定である。 EFSAのピアレビューの結果及びEUにおける農薬の安全性評価のこれまでのプロセスの詳細については、以下を参照のこと。 ・グリホサートに関するファクトシート https://www.efsa.europa.eu/en/factsheets/efsa-explains-scientific-assessment-glyphosate ・グリホサートに関するトピック https://www.efsa.europa.eu/en/topics/topic/glyphosate |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | EU |
| 情報源（公的機関） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| 情報源（報道） | 欧州食品安全機関（EFSA） |
| URL | https://www.efsa.europa.eu/en/news/glyphosate-no-critical-areas-concern-data-gaps-identified |
（※注）食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要（記事）は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。