食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06100320149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、非遺伝子組換えAspergillus niger 294株由来食品用酵素セルラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表
資料日付 2023年7月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は7月12日、非遺伝子組換えAspergillus niger 294株由来食品用酵素セルラーゼの安全性評価に関する科学的意見書を公表した(6月8日採択、PDF版17ページ、DOI:https://doi.org/10.2903/j.efsa.2023.8098)。概要は以下のとおり。
 当該食品用酵素セルラーゼ(4-(1,3;1,4)-β-D-グルカン-4-グルカノヒドロラーゼ;EC 3.1.2.4)は、非遺伝子組換えAspergillus niger 294株を用いて、Kerry Ingredients & Flavours Ltd.により生産される。
 当該食品用酵素は、当該産生生物の生細胞を含有しないと判断された。
 当該食品用酵素は、以下の食品製造工程8工程にて使用されることが意図されている。
・ 焼成工程
・ 穀物ベース加工工程
・ 醸造工程
・ デンプン及びグルテン画分製造用の穀類処理工程
・ ジュース製造用の果物及び野菜の加工工程
・ ジュース以外の製品用の果物及び野菜の加工工程
・ 蒸留アルコール製造工程
・ ワイン及びワインビネガー生産工程
 残留する総有機固形物(TOS)は、蒸留アルコール製造工程及びデンプン・グルテン画分製造用の穀類処理工程により除去されるため、食事性ばく露は、残りの食品製造工程6工程に関してのみ算出され、欧州集団における食事性ばく露は、1日あたり最大5.706 mg TOS/kg体重と推定された。
 遺伝毒性試験において安全性上の懸念は提起されない。全身毒性は、ラットを用いた90日間反復経口投与毒性試験により評価された。EFSAの食品接触材料・酵素・加工助剤に関するパネル(CEPパネル)は、試験された最高用量である794? mg TOS/kg体重/日を無毒性量と特定した。各年齢集団におけるばく露マージンは、184(乳児)、146(幼児)、139(小児)、219(青年)、305(成人)、441(高齢者)である。
 当該食品用酵素の潜在的アレルゲン性は、そのアミノ酸配列と既知アレルゲンのアミノ酸配列との比較により評価された。80アミノ酸残基長のスライディング ウィンドウにおける35%超の同一性を基準として設定した場合、一致は検出されない。アレルギーや不耐症を誘発する可能性のある製品■■■■■(非公開)が原材料として使用されており、さらに、既知のアレルゲンを含有する■■■■■(非公開)及び■■■■■(非公開)も、微生物を増殖させる培地中に存在する。しかながら、発酵過程において、これらの製品は分解され、微生物により細胞増殖、細胞維持、酵素タンパク質産生に利用される。さらに、真菌バイオマス及び発酵後の残留固形物は除去される。発酵過程及びその後の処理を考慮し、CEPパネルは、これらの供給源に由来する潜在的アレルゲン性を有する残留物は、当該食品用酵素中に存在しないと判断する。CEPパネルは、意図された使用条件下において、食事性ばく露によるアレルギー反応誘発のリスクは排除されないと判断するが(蒸留アルコール製造工程を除き)、当該事象が発生する可能性は低いと考える。
 提供されたデータに基づき、パネルは、当該食品用酵素は、意図された使用条件下において、青年、成人及び高齢者に対して、安全性上の懸念を提起しないと結論する。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8098
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