食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06100230543
タイトル ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)、世界保健機関(WHO)発表のアスパルテームのリスク評価結果及びブラジルの対応を公表
資料日付 2023年7月14日
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分類2 -
概要(記事)  ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)は7月14日、世界保健機関(WHO)発表のアスパルテームのリスク評価結果及びブラジルの対応を公表した。概要は以下のとおり。
 世界保健機関(WHO)は13日、アスパルテームのハザード及びリスクに関する評価の結果を発表した。国際がん研究機関(IARC)及び国際連合食糧農業機関(FAO)/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による評価では、この甘味料はヒトに対して発がん性がある可能性がある(すなわち、がんを引き起こす可能性がある)と分類された(IARCグループ2B)が、1日摂取量に関する現在の基準値(40 mg/kg体重)は許容できるとみなされた。
 この2つの機関は、独立しつつも相互補完的なレビューを行い、アスパルテームの摂取に関連する潜在的な発がん性リスク及びその他の健康リスクの評価を実施した。IARCがアスパルテームを評価するのは今回が初めてであり、JECFAがこの評価を行うのは3回目であった。入手可能な科学文献のレビューの結果、両評価共に、がん及びその他の健康影響に関して入手可能なエビデンスにおいては限界があると確認した。
(中略)
 アスパルテームは、1980年代以降、ダイエット飲料、チューインガム、植物性クリーム、体重管理食品等、様々な食品や飲料に広く使用されている人工(化学)甘味料である。
 甘味料(食品に甘味を与える、砂糖とは異なる物質)及び風味増強剤(食品の味や香りを強調又は増強する物質)の機能を有する食品添加物である。この甘味料は砂糖の200 倍の甘味度があるため、スクロースと同じ効果を得るために必要なアスパルテームの量は、はるかに少ない。
「ブラジルにおけるアスパルテーム」
 ブラジルにおいて、甘味料の使用はANVISAの認可を受けなければならず、ANVISAは最大基準値の設定を含む安全性評価を実施している。この評価は、FAO及びWHOのガイドラインに基づいて行われており、それは従来と変わっていない。国内で承認されている添加物の技術的機能、最大基準値及び使用条件は、規範指示(Instrucao Normativa)211/2023に定められている。
 アスパルテームは、実験研究、臨床研究、疫学研究、ばく露研究、市販後調査等、広範な調査の対象となってきた。アスパルテームは許容一日摂取量(ADI)内で摂取されるのであれば安全であるというコンセンサスが、様々な国際委員会の間で得られている。
 今のところ、アスパルテームの摂取に関する安全性プロファイルに変更はないため、ANVISAは今後もアスパルテームに関する科学的進展を注意深く見守っていく。また、WHOによって承認された新たな勧告は存在しないことを考慮することも重要である。
 この状況においてANVISAでは、消費者が食品中におけるこれらの物質の存在をよりわかりやすく確認できるようにするため、甘味料及びその他の食品添加物の原材料表示における申告ルール及び読みやすさの要件を改善するための代替案が、既に議論されている。
地域 中南米
国・地方 ブラジル
情報源(公的機関) ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)
情報源(報道) ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)
URL https://www.gov.br/anvisa/pt-br/assuntos/noticias-anvisa/2023/oms-divulga-resultados-da-avaliacao-de-perigo-e-risco-do-aspartame
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