食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06100200296
タイトル コーデックス委員会(Codex)、アスパルテームに関する報告書の発行を受け、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)専門リスク評価機関の重要な役割が強化されると公表
資料日付 2023年7月14日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  コーデックス委員会(Codex)は7月14日、アスパルテームに関する報告書の発行を受け、国際連合食糧農業機関(FAO)/世界保健機関(WHO)合同食品添加物専門家会議(JECFA)専門リスク評価機関の重要な役割が強化されると公表した。概要は以下のとおり。
 Codexの執行委員会が2023年7月10日から14日までジュネーブで開催されていたが、Codexに科学的助言を行う専門機関の1つであるJECFAの作業として、ダイエット・ソフトドリンクを含む多くの製品に使用されている人工甘味料であるアスパルテームの包括的な最新のリスク評価を発表したことがニュースとなった。当該最新情報では、アスパルテームの現行の許容一日摂取量(ADI)レベルである0~40 mg/kg体重が再確認された。実例として、体重85 kgの成人がこのレベルに達するには、1日に約17本のソフトドリンクを摂取する必要がある。
 JECFAの最新情報と同時に発表した、同じくWHOと関連する専門家パネルである国際がん研究機関(IARC)は、アスパルテームを「発がん性物質の可能性がある」と表現したが、すでに合意されたレベル(JECFAが今回行った3回目の評価の中で、当該甘味料の設定されたレベル)での摂取は引き続き安全であることを確認した。
 この2件の評価の違いを消費者に説明すると、IARCはある物質が潜在的なハザードであるという証拠があるかどうかを確認するが、一方でJECFAはその物質がもたらす現実生活でのリスクの程度を評価し、その結果としてADIを設定する。このデータはその後、Codexの189の加盟国によって、国際貿易の世界基準である「食品添加物に関する一般規格」に採用される。
 IARCのMary Schubauer-Berigan博士はジュネーブでの記者会見で、「証拠は十分に高い質ではなく、十分に説得力のあるものではなかった」とし、「これは実際、研究コミュニティに対して、当該甘味料を更に研究するよう求めるものである」と述べた。
 当該執行委員会は、IARCの食品用途の化学物質の評価が公的データに基づくハザードの特定に限定されているのに対し、JECFAの評価は入手可能な全てのデータに基づいたハザードの特定を含む完全なリスク評価であると理解している。Codex加盟国は、引き続きJECFAを食品用途の化学物質のリスク評価機関として認識するよう働きかけられた。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) Codex
情報源(報道) Codex
URL https://www.fao.org/fao-who-codexalimentarius/news-and-events/news-details/en/c/1644807/
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