食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06100122535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、マイクロプラスチックの吸入ばく露による潜在的リスクに関するサブステートメント(第3次草案)を公表 (3/3)
資料日付 2023年6月29日
分類1 -
分類2 -
概要(記事) (この記事は 3 / 3 ページ目です)
(前ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06100121535)


 COTの結論
 COTは、哺乳類の種で吸入されたマイクロプラスチックのトキシコキネティクスに関するデータは限られていると指摘した。肺への滞留がどの程度懸念されるかは、まだ明らかではない。ヒトにおける吸入マイクロプラスチックの影響を評価した疫学研究または対照用量研究は、確認されていない。
 そのため、COTは、入手可能なデータに基づき、吸入経路を介したマイクロプラスチックおよびナノプラスチックへのばく露による潜在的リスクについて完全な評価を行うことはまだ不可能であると結論した。しかし、マイクロプラスチックのばく露による潜在的リスクに関するCOT包括的声明に記載されているように、他の権威ある機関(EFSA(2016、2020、2021)、WHO(2019、2022)、環境・気候変動省(ECCC)およびカナダ保健省(HC)(2020)、欧州アカデミーによる政策のための科学的助言(SAPEA)(2019)、EU最高科学顧問グループによる科学的助言メカニズム(SAM)(2019))が出した結論に同意している。
 最も重大なデータギャップは、マイクロプラスチックとナノプラスチックの検出のための適切で調和のとれた分析方法(適切な参照標準試料も含む)と、ヒトおよびヒトに関連するトキシコキネティクスと毒性プロファイルに関する情報の欠如である。
 COTは、リスク評価を完了する前に、屋内外の空気、粉塵、土壌を含むすべてのばく露源からの追加情報が必要であることを強調した。食品や水中のMPの存在は、大気降下物など他のMPの発生源と照らし合わせる必要がある。
 現在の研究では通常、単一種類の粒子と組織の相互作用にのみ焦点が当てられているため、in vitroおよび/またはin vivoでの様々な組織における様々な種類の粒子の影響を調査するための更なる研究が必要である。このような粒子タイプの範囲には、バイオプラスチックのような新興/新規プラスチックベースの材料も考慮に入れるべきである。
(訳注※1) 利用可能な情報を体系的・継続的に収集・分析し、潜在的なリスクや可能性を把握する活動
(訳注※2) 英国の公衆衛生にリスクをもたらす可能性のある新たな食品安全ハザードを特定するために、食品、飼料、食品接触材料に関連するシグナルを積極的に特定するためのアプリケーションhttps://food.blog.gov.uk/2021/09/06/strategic-surveillance-and-food-signal-prioritisation/
(訳注※3) L. C. Jennerら、(2022). Detection of microplastics in human lung tissue using μFTIR spectroscopy. Science of the Total Environment, 831, 154907.
http://dx.doi.org/10.1016/j.scitotenv.2022.154907
(訳注※4) 色素ナイルレッドで染色されたマイクロプラスチックは、蛍光顕微鏡で識別可能となる。
(訳注※5) J. A. Merskiら、(2008) Oral toxicity and bacterial mutagenicity studies with a spun bound polyethylene and polyethylene terephthalate polymer fabric. International Journal of Toxicology, 27, pp. 387-395. https://doi.org/10.1080/10915810802408729
(訳注※6) S. B. Fournierら、(2020) Nanopolystyrene translocation and fetal deposition after acute lung exposure during late-stage pregnancy. Particle and Fibre Toxicology, 17, 55.
https://particleandfibretoxicology.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12989-020-00385-9
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://cot.food.gov.uk/Sub-statement%20on%20the%20potential%20risk(s)%20from%20exposure%20to%20microplastics:%20Inhalation%20route%20(Third%20draft)

利用上の注意事項

本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。

1 情報の収集・要約・翻訳について

 (1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。
 (2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
 (3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
 (4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
 (5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。

2 掲載情報と食品安全委員会の立場について

 (1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。
 (2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
 (3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
 (4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。

3 利用者の責務

 (1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。
 (2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
  ① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
  ② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
 (3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。