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資料管理ID syu06100120535
タイトル 英国毒性委員会(COT)、マイクロプラスチックの吸入ばく露による潜在的リスクに関するサブステートメント(第3次草案)を公表 (1/3)
資料日付 2023年6月29日
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概要(記事) (この記事は 1 / 3 ページ目です)
 英国毒性委員会(COT)は6月29日、マイクロプラスチックの吸入ばく露による潜在的リスクに関するサブステートメント(第3次草案)を公表した。概要は、以下のとおり。
 2019年、ホライズンスキャンニング(horizon scanning(訳注※1))の一環として、COTの食品、消費者製品および環境における化学物質の毒性に関する委員会は、マイクロプラスチックによる潜在的リスクを食品基準庁(FSA)における議論に情報を提供すべき課題として特定した。それ以来、いくつかの討議資料がCOTに提出され(附属書A1参照)、2021年にCOTはマイクロプラスチックへのばく露による潜在的リスクに関する包括的声明(COT声明2021/02)を発表した。本文書は、2022年5月にCOTに初めて提出され(COT議事録2022年5月)、続いて2022年12月にフォローアップ草案が提出された(COT議事録2022年12月)。本文書では、当該テーマに関する知識の現状、データギャップ、必要な研究についてのハイレベルな概要が示されている。
 屋内外の空気中にプラスチック粒子が存在することを示すエビデンスがあるため、吸入がばく露経路となる可能性がある。
 このサブステートメントの目的は、包括的ステートメント(COT声明2021/02)の補足資料を提供し、吸入によるマイクロプラスチックへのばく露の潜在的な毒性学的リスクを詳細に検討することである。これは、現在入手可能な文献と、英国FSAの内部ツール(これらの内部ツールには、文献検索アプリケーションとシグナル優先順位付けダッシュボード(訳注※2)が含まれる)からのデータに基づいている。本文書は、マイクロプラスチックへの全体的なばく露と、さらなる毒性学的な情報の提供にも役立つであろう。
 2022年12月の委員会で本文書について議論した際、研究の優先順位付けを行うことが提案された。また、本報告書の結論は、2022年の世界保健機関(WHO)のレビューや最高医療責任者の年次報告書(Chief Medical Officer annual report)における結論と類似していることから、本文書ではこれらを参照すべきであるとの指摘もあった。大気汚染の医学的影響に関する委員会(COMEAP)の同僚から、本声明文草案についてコメントが寄せられ、2022年のJennerらの研究(訳注※3)により大きな重点を置くために、Jennerらの論文の表(訳注 ヒトの肺組織で見つかったプラスチック粒子のサイズ、プラスチックの種類などが記載されている表)が追加された。
 本委員会への質問
 本委員会は、以下の質問について検討するよう求められている。
1. 委員会は、委員からのすべての提案を考慮したサブステートメントの更新版に満足しているか?
2. 委員からの要請により、研究の優先順位付けが行われた。委員会は、この順位付けに同意するか?
3. 委員会は、他に何かコメントがあるか?
4. 本サブステートメントは、委員長の決定で問題ないか?
 附属書A1(抜粋)
 マイクロプラスチックの分類
 マイクロプラスチックは大きく2種類に分けられる。第一に、0.1~5,000 μmの大きさになるように意図的に製造されたもので、一次マイクロプラスチックと呼ばれ、パーソナルケア製品(例えばマイクロビーズ)や様々な工業用途に意図的に使用される。二次的なマイクロプラスチックは、物理的、生物学的、光化学的な分解によって、より大きなプラスチック片が断片化され、環境中で形成される。二次マイクロプラスチックは、マイクロプラスチック粒子(MPP)と呼ばれている。MPPは、さらに分解されてナノプラスチックを形成することがある。
 COTの評価
 ナノ/マイクロプラスチック(NMP)は偏在し、製品に意図的に添加されるか、摩耗、風化、劣化などの自然現象によってプラスチックが細かく砕かれた結果として発生する。マイクロプラスチックとは何かについて国際的に合意された定義はないが、最も広く使われているサイズ範囲は0.1~5,000 μmである。これより小さいプラスチック粒子はナノプラスチック(1 nm~0.1 μm)とみなされる。
 マイクロプラスチックの物理化学的性質は、主な目的に応じて、多岐にわたる。しかし、これらの性質は、自然のプロセスの結果である断片化で生じた二次マイクロプラスチックでは同一ではない可能性がある。さらに、分析方法は、フーリエ変換赤外分光法(FT-IR)、ナイルレッド(Nile Red(訳注※4))染色法、定量核磁気共鳴法(qNMR)、顕微ラマン分光法、質量分析法に限られている。

(次ページの内容:https://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu06100121535)
地域 欧州
国・地方 英国
情報源(公的機関) 英国毒性委員会(COT)
情報源(報道) 英国毒性委員会(COT)
URL https://cot.food.gov.uk/Sub-statement%20on%20the%20potential%20risk(s)%20from%20exposure%20to%20microplastics:%20Inhalation%20route%20(Third%20draft)

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