食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06090520303
タイトル 米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)、Inner Plant社のダイズ及びトマト、並びにOhalo Genetics社のジャガイモに対し、規制ステータス評価(RSR)の回答書を発出
資料日付 2023年6月27日
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概要(記事)  米国農務省動植物検疫局(USDA-APHIS)は6月27日、Inner Plant社のダイズ及びトマト、並びにOhalo Genetics社のジャガイモに対し、規制ステータス評価(Regulatory Status Review、RSR)の回答書を発出したことを公表した。概要は以下のとおり。
 USDA-APHISは、遺伝子工学を使用して改変されたダイズ、トマト及びジャガイモの植物を審査した。APHISはそれらの植物を審査して、類似する栽培品種のダイズ、トマト及びジャガイモの植物と比較して植物ペスト(植物病害生物等)リスクが高まっているかどうかを判断した。
 InnerPlant社は、光シグナルを生成するように、2種類のダイズ植物及び1種類のトマト植物を改変した。一方のダイズ植物は病害生物からの被害が存在する場合にシグナルを発するように改変され、もう一方のダイズ及びトマトの植物は連続的にシグナルを発する。InnerPlant社は、作物管理を支援するために、トラクター、ドローン、航空機、及び衛星から遠隔検知装置を用いて、これらのシグナルを検出するシステムを備えている。
 Ohalo Genetics社は、栄養価を変えるためにβ-カロテンの濃度を高めるようジャガイモ植物を改変した。β-カロテンは、ニンジン及びその他の食品に橙、黄又は赤色を付する抗酸化物質である。
 連邦規則集第7巻340条の下で、開発者は、改変された植物が規制の対象ではないと考える場合、RSRの要求を提出することができる。APHISは、改変された植物を審査し、非規制植物と比較して、植物ペストリスクを高める可能性があるかどうかを検討する。APHISの評価で、当該植物が対照植物と比較して植物ペストリスクを高める可能性が低いことが判明した場合、APHISは当該植物が規制の対象ではないことを示す回答書を発出する。
 RSR関連情報は、以下のURLから入手可能。
https://www.aphis.usda.gov/aphis/ourfocus/biotechnology/regulatory-processes/rsr-table/rsr-table
 6月23日付けで回答書発出に至った4件の概要情報は、以下のとおり。
(1)RSR番号:22-276-02rsr
要求者:InnerPlant社(米国)
植物名(学名):トマト(Solanum lycopersicum)
特性:外観の改変、マーカー遺伝子(抗生物質耐性)
表現型:蛍光発光、カナマイシン耐性及びネオマイシン耐性
作用機序(MOA):蛍光タンパク質の産生をもたらすlanFP1の恒常的発現、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NPTII)は、カナマイシン及びネオマイシンを含む特定の抗生物質に対する耐性を付与する。
InnerPlant社のRSR要求書(PDF24ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-276-02rsr-review-submission.pdf
APHISの回答書(2023年6月23日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-276-02rsr-review-response.pdf
(2)RSR番号:22-276-01rsr
要求者:InnerPlant社(米国)
植物名(学名):ダイズ(Glycine max)
特性:外観の改変、マーカー遺伝子(抗生物質耐性)
表現型:蛍光発光、抗生物質耐性(企業秘密情報(CBI)として要求)
作用機序(MOA):蛍光タンパク質の産生をもたらすlanFP1の恒常的発現、CBI
InnerPlant社のRSR要求書(PDF26ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-276-01rsr-review-submission.pdf
APHISの回答書(2023年6月23日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-276-01rsr-review-response.pdf
(3)RSR番号:22-235-01rsr
要求者:InnerPlant社(米国)
植物名(学名):ダイズ(Glycine max)
特性:外観の改変、マーカー遺伝子(抗生物質耐性)
表現型:病原体の攻撃によって誘導される蛍光発光、抗生物質耐性(CBIとして要求)
作用機序(MOA):蛍光タンパク質の産生をもたらすlanFP1の病原体誘導発現、CBI
InnerPlant社のRSR要求書(PDF29ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-235-01rsr-review-submission.pdf
APHISの回答書(2023年6月23日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-235-01rsr-review-response.pdf
(4)RSR番号:22-224-01rsr
要求者:Ohalo Genetics社(米国)
植物名(学名):ジャガイモ(Solanum tuberosum)
特性:栄養プロファイル改変
表現型:塊茎中のβ-カロテン濃度の上昇
作用機序(MOA):β-カロテンをゼアキサンチンに変換する内因性酵素の発現の部分的又は完全な喪失により、塊茎中にβ-カロテンが蓄積される。
Ohalo Genetics社のRSR要求書(PDF10ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-224-01rsr-review-submission.pdf
APHISの回答書(2023年6月23日、PDF2ページ)
https://www.aphis.usda.gov/brs/pdf/rsr/22-224-01rsr-review-response.pdf
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
情報源(報道) 米国農務省動植物検疫局(APHIS)
URL https://www.aphis.usda.gov/aphis/newsroom/stakeholder-info/sa_by_date/sa-2023/rsr-plants
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