食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06090090322
タイトル スイス連邦保健局(BAG)、スイスにおけるヒト・バイオモニタリング計画に関するパイロット研究の中間報告書を公表
資料日付 2023年6月16日
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概要(記事)  スイス連邦保健局(BAG)は6月16日、スイスにおけるヒト・バイオモニタリング計画に関するパイロット研究の中間報告書を公表した。概要は以下のとおり。
 スイスには、ヒト・バイオモニタリングを含む複数の研究がある。しかし、これらの研究からはまだスイスの代表的なデータが得られていないため、全国規模の研究が検討されている。
 BAGは学術研究と連携して、健康に関するデータ及びヒト・バイオモニタリングデータを収集するために、国家計画の準備を検討している。これは、一般成人集団の健康状態、特定の汚染物質へのばく露、栄養失調の存在に関するデータの収集を可能にする学際的な追跡研究である。
 計画された研究は、地域、性別、年齢を考慮して、スイスを代表するために選ばれた約10万人の健康データと生体試料を定期的に調査することを想定している。これらの値により、化学物質の濃度や一般的な健康状態の比較が可能になり、基礎データが公衆衛生研究に利用できる。また、この分野の対策が有効であるかどうか、そして連邦参事会の「健康2030年」戦略の目標に適合しているかどうかを確認できるであろう。
 2018年~2021年に実施されたパイロット研究は、全国規模の研究の実行可能性を評価した。本パイロット研究の枠内で、780人の成人を対象として、健康状態について質問を行った。対象者は、基本的な検査の後、生体試料を提供した。ベルン州(※スイス中部にある州)とヴォー州(※スイス南西部の州)で、地域の研究機関と共同で実施された本パイロット研究から、大規模な研究が実行可能であることがわかった。
 血液中の水銀、ヒ素、カドミウムを分析した結果、パイロット研究に参加した州において、スイスの住民は、イタリアとドイツの住民とほぼ同じ量でばく露されていることがわかった(※訳注)。本パイロット研究の詳細な結果は評価中であり、後に発表される予定である。また、生体試料とデータは、今後の分析に利用可能である。
 本パイロット研究から得られた教訓をもとに、連邦参事会は、BAGに対し、全国規模の研究の実行可能性を綿密に検討するよう委任した。
(※訳注)本パイロット研究では、水銀のほか、鉛、ヒ素、カドミウムを含む24種類の元素、農薬グリホサートとその代謝物AMPA、及びパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)が分析の対象となった。
 当該中間報告書「スイスの健康に関する研究のパイロット段階-中間報告書」(フランス語、39ページ)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.bag.admin.ch/dam/bag/fr/dokumente/chem/chemikalien-alltag/pilotphase-der-schweizer-gesundheitsstudie.pdf.download.pdf/pilotphase-der-schweizer-gesundheitsstudie-zwischenbericht.pdf
地域 欧州
国・地方 スイス
情報源(公的機関) スイス連邦保健局(BAG)
情報源(報道) スイス連邦保健局(BAG)
URL https://www.bag.admin.ch/bag/fr/home/gesund-leben/umwelt-und-gesundheit/chemikalien/chemikalien-im-alltag/human-biomonitoring/human-biomonitoring-projekte-in-der-schweiz.html
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