食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06090070464 |
タイトル | オーストリア保健・食品安全局(AGES)、国民の商品を介した水銀摂取(期間2016~2022年)に関する情報を公表 |
資料日付 | 2023年6月21日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オーストリア保健・食品安全局(AGES)は6月15日、国民の商品を介した水銀摂取(期間2016~2022年)に関する情報を公表した。概要は以下のとおり。 本報告書では、オーストリア市場から収集した検体の分析結果(期間2016年~2022年)に基づいて、食品中の総水銀量を評価すると共に、オーストリア国民のばく露量を推定した。そして、リスク特性評価に基づいて、無機水銀とメチル水銀に関して欧州食品安全機関(EFSA)が設定した耐容週間摂取量(TWI)(訳注 無機水銀4 μg/kg体重/週、メチル水銀1.3 μg/kg体重/週)に対しての消耗(訳注 推定されたばく露量がTWIに占める割合)を算出した。 ばく露量の評価に使用した5,380検体のデータ評価では、特に魚の切り身は平均総水銀含有量86 μg/kg、魚加工品(缶詰、スプレッド、フィッシュスティック)は平均総水銀含有量56 μg/kgと、比較的高含有量であった。ばく露量の推定では、分析された総水銀含有量から換算係数を用いて無機水銀とメチル水銀の含有量を算出した。 オーストリアの成人の無機水銀摂取量は0.09~0.9 μg/kg体重/週(LB~UB(訳注 95%信頼区間の下限値~95%信頼区間の上限値))であるのに対し、子供の無機水銀摂取量は平均0.1~1.5 μg/kg体重/週(LB~UB)であった。高摂取レベル(P95(訳注 95パーセンタイル値))では、成人の無機水銀摂取量は0.4~2.8 μg/ kg体重/週(LB~UB)、小児は0.5~3.7 μg/kg体重/週(LB~UB)であった。食事摂取だけでは無機水銀のTWIを超過することはないことが判明したが、他のすべてのばく露源(アマルガム充填物など)も考慮する必要がある。 魚介類の摂取によるメチル水銀の摂取量は、オーストリアの成人で0.12 μg/kg体重/週、子供で0.31 μg/kg体重/週であった。高摂取レベル(P95)では、メチル水銀の平均摂取量は、成人で0.96 μg/kg体重/週、子供で2.11 μg/kg体重/週と、それぞれ有意に高かった。一方、子供では、摂取量が多い場合にTWIを大幅に超過した。メチル水銀へのばく露で、最大の寄与を示したのは魚の切り身であり、加工魚(缶詰など)の寄与は平均摂取量および高摂取量のいずれの場合においても有意に低かった。 これらの結果は、特定の魚種については、魚の切り身を一食分摂取すると、メチル水銀のTWIを超過する可能性があることを示している。特に脂肪分の多い捕食魚(メカジキ、マグロ、アブラソコムツなど)に、このことが該当する。したがって、メチル水銀の摂取量増加による健康への悪影響の可能性を防ぎつつ、魚による健康へのプラスの効果を享受するためには、魚の種類を含めた多様な食事に留意すべきである。メチル水銀の神経毒性は、特に胎児や乳幼児に対して影響が大きいため、妊婦、授乳婦、乳幼児と子供は、脂肪分の多い海産魚を摂取しないことが推奨される。 ・本報告書の詳細は以下のURLにて閲覧可能。 https://www.ages.at/forschung/wissen-aktuell/detail/aufnahme-von-quecksilber-ueber-lebensmittel-zeitraum-2016-2022 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オーストリア |
情報源(公的機関) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
情報源(報道) | オーストリア保健・食品安全局(AGES) |
URL | https://www.ages.at/forschung/wissen-aktuell/detail/aufnahme-von-quecksilber-ueber-lebensmittel-zeitraum-2016-2022 |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
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掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
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