食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06080350475
タイトル フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、新興のブルセラ属菌に関する新たな知見について情報を提供
資料日付 2023年6月13日
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概要(記事)  フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は6月13日、新興のブルセラ属菌に関する新たな知見について情報を提供した。概要は以下のとおり。
 15年ほど前から、カエル、キツネ、海洋哺乳類等、様々な動物が保菌するブルセラ属の新しい細菌種が発見されている。ANSESがワンヘルス欧州共同プログラム(One Health EJP)の枠組みで統括し、欧州8か国(ドイツ、ブルガリア、スペイン、イタリア、英国、オランダ、ポルトガル、フランス)から9つの提携機関を招集したIDEMBRU(Identification of emerging Brucella species: new threats for human and animals(新興のブルセラ属菌の同定:ヒトと動物に対する脅威))プロジェクトの目的は、これらの新しい細菌をより良く理解することであった。同プロジェクトは、2年半にわたって行われ、One Health EJPの資金提供を受けた。その成果は、現在公表されている(※訳注)。
 本プロジェクトの提携機関は、ブルセラ症が流行した場合に診断を迅速化するために、様々なブルセラ属細菌種の同定が可能な分子生物学的ツールを開発した。これらの新しい検査は、非典型的なブルセラ属菌に限らず、一般的でない動物種に感染している定型的なブルセラ属菌(Brucella classiques)も同定するように作られている。これは、特定の動物種に感染することが長年知られていた複数のブルセラ属菌が、これまで検出されたことのなかった動物種から見つかったためである。「我々はBrucella suisを保菌する3匹の犬を発見した。B. suisは、ブタ、イノシシ、ノウサギで循環することが知られているが、犬が感染する可能性があることは知らなかった」とANSES動物衛生研究所の細菌性人獣共通感染症ユニット長で本プロジェクトのコーディネータであるClaire Ponsart氏は説明する。
 新たに発見されたブルセラ属細菌種について、重要な課題の一つは、これらがヒトに対するリスクとなるかどうかを知ることである。「我々は、ヒトに対する病原性の指標を示すin vitro細胞感染法を開発した。これまで、これらの細菌について病原性の指標となるものはほとんどなく、感染症の発生に関わった細菌として特定されることを主に根拠としていた」と本プロジェクトに参加した、同ユニットの研究者であるVitomir Djokic氏は説明する。
(※訳注)IDEMBRUプロジェクトとその成果に関する詳細は、以下のURLから閲覧可能。
https://onehealthejp.eu/projects/emerging-threats/jrp-idembru
地域 欧州
国・地方 フランス
情報源(公的機関) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
情報源(報道) フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)
URL https://www.anses.fr/fr/content/nouvelles-connaissances-bacteries-brucella-emergentes
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