食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06080300104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、小麦粉に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2023年6月7日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は6月7日、小麦粉に関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。小麦粉が原因で病気になることを防ぐために何ができるかを学ぶ必要がある。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は複数州にわたるSalmonella Infantis集団感染症の調査を行った。
3. 疫学、検査及び遡及調査のデータにより、サルモネラ属菌に汚染されたGold Medalブランドの小麦粉が病因となったことが示された。
4. 2023年6月7日時点で、S. Infantisの集団感染株に感染した14人が13州(イリノイ州他)から報告された。発症日は2022年12月6日から2023年5月2日までであった。
 公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の1週間に喫食した食品等、様々な種類の情報を収集した。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供した。
 患者の年齢は12歳から81歳で、年齢中央値は64歳であり、93%が女性であった。人種又は民族に関する情報が得られた11人のうち、10人が白人、1人がアジア系であり、ヒスパニック系の民族的帰属を報告した人はいなかった。情報が得られた13人のうち、3人が入院した。死亡者の報告はなかった。
5. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた8人のうち、7人(88%)が未加熱の生地又は衣を喫食したと報告した。ブランド情報を有した6人の患者のうち、6人全員(100%)がGold Medalブランドの小麦粉を購入したと報告した。それ以外の小麦粉のブランドを報告した患者はいなかった。
6. FDAは遡及調査を実施し、患者が喫食した小麦粉の、単一の製造工場を特定した。FDAはミズーリ州カンザスシティのGeneral Mills工場で検査を開始し、小麦粉から検体を収集した。当該集団感染株がその小麦粉の1検体で特定された。
7. 14人の検体及び小麦粉1検体由来の細菌の全ゲノムシークエンス解析(WGS)では、いずれの抗菌性物質への耐性も予測されなかった。CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による1人の検体の標準薬剤感受性試験でも耐性は示されなかった。
8. 2023年4月28日、General Mills社は、Gold Medalの漂白済み及び無漂白の汎用小麦粉(All Purpose Flour)で賞味期限(Better if Used By)が2024年3月27日及び2024年3月28日までと記載された、2ポンド、5ポンド、10ポンドの袋入り製品をリコールした。当該集団感染調査は終了したが、CDCは、リコール対象の小麦粉製品は全て廃棄又は返品すること、リコール対象の小麦粉を保存するために使用された容器は温水及び石けんで洗うよう勧告している。
9. あなたがすべきこと(抜粋)
(1)リコール対象の小麦粉を使わない。
(2)焼成(Bake)
・クッキー生地やケーキ生地等の未加熱小麦粉(どのブランドでも)で作った食品は、喫食前に必ず焼成又は加熱調理すること。
・レシピや使用説明書に記載された温度及び加熱時間で調理すること。
・子供が未加熱の生地(工芸用の生地を含む)で遊んだり、食べたりしないようにすること。
(3)洗浄(clean)、(4)分離(separate)、(5)医療機関に相談
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/infantis-03-23/index.html
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。