食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06080020149
タイトル EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)、食品中のポリ臭化ジフェニルエーテル類に関する公開協議の開始を公表
資料日付 2023年6月8日
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概要(記事)  EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)は6月8日、食品中のポリ臭化ジフェニルエーテル類に関する公開協議の開始を公表した。概要は以下のとおり。
 ポリ臭化ジフェニルエーテル類(polybrominated diphenyl ethers:PBDEs)に汚染された食品は、全ての年齢集団に健康リスクをもたらす。これは本日、公開協議に向けて出されたEFSAの科学的意見書の結論草案である。
 PBDEsは、臭素系難燃剤(brominated flame retardants:BFRs)の部類にあたる。プラスチック、繊維、電気・電子機器など、さまざまな製品に使用されている人工化学物質であり、製品に難燃性を付与するために使用されている。PBDEsは、大気、水、土壌、食品、飼料に溶出する可能性がある。
 これらの汚染物質は、主に魚、肉、乳などの動物由来の食品に含まれる。意見書案において評価された実験動物での研究から、専門家はPBDEsが生殖系及び神経系に悪影響を及ぼす可能性があると結論した。
 フードチェーンにおける汚染物質に関するパネル(CONTAMパネル)は、食品中のPBDEsの存在に関する監視を継続すべきと勧告した。特に専門家は、乳児用調製乳におけるPBDEsの発生、並びにこれらの物質が妊娠中及び授乳中に母親から乳児にどのように移行するかに関する、より多くのデータを募集した。
 EFSAは前回2011年にPBDEsに関する評価を行い、その際は、PBDEsの個々のリスクを評価し、若年層のみの健康上の懸念を特定した。今回の最新の意見書案は、2011年以降に入手可能となった科学的エビデンスを考慮し、最も頻繁に検出されるPBDEsのうちのいくつかの複合ばく露に関連するリスクを評価する。
 これは、BFRsがもたらすリスクに関する六つの意見書シリーズの2番目の科学的意見書である。1番目のものは2021年に発行され、食品中のヘキサブロモシクロドデカン類(hexabromocyclododecanes:HBCDDs)のリスク評価を更新している。
 欧州連合(EU)は、BFRsの使用によるリスクを低減するための努力を行っている。特定のBFRsの使用は禁止または制限されているが、環境中に残留するため、これらの物質が公衆衛生にもたらす可能性のあるリスクについては、依然として懸念がある。
 欧州化学品庁(ECHA)は最近、「難燃剤に関する規制戦略(Regulatory Strategy for Flame Retardants)」を発表し、芳香族BFRsをEU全体の規制候補に挙げている。これにより、この部類の化合物へのヒトのばく露は最小限になるであろう。
 公開協議は6週間。意見募集は2023年7月20日迄。
 上述の文書は以下で閲覧可能。
・2011年のPBDEsに関する評価「食品中のPBDEsに関する科学的意見書」
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/2156
・2021年の化学的意見書「食品中のHBCDDsのリスク評価の更新」
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/6421
・ECHA「難燃剤に関する規制戦略」
https://echa.europa.eu/documents/10162/2082415/flame_retardants_strategy_en.pdf/9dd56b7e-4b62-e31b-712f-16cc51d0e724?t=1679045593845
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/news/efsa-opens-consultation-health-risks-associated-polybrominated-diphenyl-ethers-food
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