食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06070450301
タイトル 論文紹介:「2010~2019年のEU/EEAにおけるA型肝炎の届出:欧州サーベイランスシステムに報告される症例から何を学ぶことができるのか?」
資料日付 2023年5月11日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (2023, 28(19):pii=2200575、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2023.28.19.2200575)に掲載された論文「2010~2019年のEU/EEAにおけるA型肝炎の届出:欧州サーベイランスシステムに報告される症例から何を学ぶことができるのか?(Hepatitis A notifications in the EU/EEA, 2010-2019: what can we learn from case reporting to the European Surveillance System?)、著者E Severi (European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC), スウェーデン)ら」の概要は以下のとおり。
・背景
 欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)各国は毎年、A型肝炎(HepA)の届出を欧州サーベイランスシステム(TESSy)へ報告している。
・目的
 2010年から2019年までの期間のEU/EEAのHepAの届出について記載し、感染のドライバー及びサーベイランスの改善点を特定する。
・方法
 TESSyのHepA確定症例の人口統計学的情報、臨床情報及び伝播に関する情報を分析した。届出率、性別分布及び渡航歴に関する傾向を記述するために、人口集団の感受性プロファイルにより各国を分類し、時系列分析を行った。
・結果
 EU/EEAの29か国から139,793例のHepA症例が報告された。これらの症例の60%超はEU東部の6か国から報告された。調査期間内のEU/EEAの届出率は、人口10万人対3.2例(範囲:2.7~5.6)であった。届出は2014年と2017年に大きく増加しており、両年の症例の人口統計学的特徴には顕著な違いがあった。届出の傾向は、各感受性グループの国で異なっていた。2017年は、男性の割合(74%)と症例の年齢中央値(31歳)が急増していたが、2014年には変化はなかった。渡航歴情報により、夏の後に症例のピークが来る季節性が示された。47,000人以上の入院が報告された。年間の症例致死率はすべての年で0.2%未満であった。渡航歴、入院、死亡及び伝播様式に関する情報は十分ではなかった。
・考察
 EU/EEAでは、東部の一部の国を除き、HepA発生率のベースラインが低く、国境を越える大規模な集団感染が繰り返し発生しやすいという特徴がある。欧州のサーベイランスデータの分析は、EU東部の国、男性間性交渉者及び渡航者に対するより強力な予防政策の必要性を浮き彫りにした。サーベイランスデータの質の向上は、より効果的で最適な地域的予防政策にむけた情報となる、食品由来及び旅行関連ばく露に関する知見を増やすことにつながる。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance (2023, 28(19):pii=2200575)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2023.28.19.2200575
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