食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06070320301
タイトル 論文紹介:「1999年から2018年までのデンマークの養豚における、表現型に基づく手法及びメタゲノム解析を用いた薬剤耐性モニタリング」
資料日付 2023年5月18日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  Eurosurveillance (2023, 28(20):pii=2200678、doi: 10.2807/1560-7917.ES.2023.28.20.2200678)に掲載された論文「1999年から2018年までのデンマークの養豚における、表現型に基づく手法及びメタゲノム解析を用いた薬剤耐性モニタリング(Antimicrobial resistance monitoring in the Danish swine production by phenotypic methods and metagenomics from 1999 to 2018)、著者ASR Duarte, FM Aarestrup (Technical University of Denmark, National Food Institute, デンマーク)ら」の概要は以下のとおり。
・背景
 デンマークでは1995年以降、豚における薬剤耐性(AMR)について、同じ指標細菌を用いた表現型に基づくアプローチを用いて監視している。メタゲノム解析などの新しい方法論により、新たなサーベイランス方法を適用できる可能性がある。
・目的
 本研究では、豚におけるAMRサーベイランスの指標細菌(大腸菌及び腸球菌(Enterococcus faecalis))の妥当性、及びメタゲノム解析の実用性の評価を目的とした。
・方法
 デンマークのサーベイランスプログラムに由来するAMR及び抗菌性物質使用量(AMU)に関する既存のデータを照合し、1999~2004年と2015~2018年に同プログラムを通じて収集/保管された豚の盲腸検体に対してメタゲノムシークエンス解析を実施した。また、AMRに関する表現型及びメタゲノム解析の結果、及び両結果のAMUとの相関を比較した。
・結果
 メタゲノム解析は、AMR遺伝子の相対的な存在量を通じて、これらの遺伝子とこれらが寄与するAMRを、その出現レベルによりランク付けすることを可能にした。2つの調査期間を通して、アミノグリコシド系、マクロライド系、テトラサイクリン及びβ-ラクタム系に対する耐性は顕著に観察された一方、ホスホマイシン及びキノロン系に対する耐性は低かった。2015年から2018年の期間に、スルホンアミド耐性は低出現(low occurrence)カテゴリーから中程度出現(intermediate occurrence)カテゴリーに移行した。グリコペプチド系に対する耐性は、調査期間全体を通じて一貫して減少した。表現型に基づくアプローチとメタゲノム解析によるアプローチの両結果は、AMUと正の相関があると見られた。さらにメタゲノム解析では、AMUとAMRの間に複数の時間差のある相関を確認することができ、最も明確であったのは、母豚/子豚又は肥育個体におけるマクロライドの使用増加により、マクロライド耐性が3~6か月遅れで増加することであった。
・結論
 指標細菌の長期的な有用性が立証され、メタゲノム解析がAMRサーベイランスの有望なアプローチであることが示された。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) Eurosurveillance (2023, 28(20):pii=2200678)
URL https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2023.28.20.2200678
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