食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06070050108 |
タイトル | 米国環境保護庁(EPA)、農薬製品におけるPFASの科学的試験を完了したことを公表 |
資料日付 | 2023年5月30日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国環境保護庁(EPA)は5月30日、農薬製品におけるパーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の科学的試験を完了したことを公表した。概要は以下のとおり。 EPAは、PFAS残留物を含むと報告された10種類の農薬製品ついての検査機関での分析の概要を発表することで、農薬製品中にPFASが検出されたという懸念に対処する更なるステップを踏み出した。EPAは、「Journal of Hazardous Materials」に発表された研究結果とは異なり、検査した農薬製品中には、いずれのPFASも検出しなかった。EPAはまた、その調査結果の概要とともに、検査の過程で使用された、新しく開発されバリデーションがとれた分析方法論も公表する。EPAは、特に界面活性剤を配合した農薬製品中のPFASの存在を検出することを目的とした、この新たに公表された方法の結果に自信を持っている。 EPAは2020年9月に少数の蚊駆除製品中にPFASが混入している可能性があることを知って以降、この問題に対処するために多くの措置を講じてきた。(略) EPAは、2022年9月に「Journal of Hazardous Materials」に掲載された「PFASに対するいくつかの殺虫剤の的を絞った分析と総酸化性前駆体アッセイ」と題する研究についての検証分析を完了した。本研究では、検査した10種類の農薬製品のうち6種類にPFOSが存在することが報告された。 EPAは、PFASを検出するための2つの異なる試験方法を用いて、この研究に含まれる10種類の農薬製品を評価した。1つ目の方法は、具体的には界面活性剤と不揮発性油を含有する農薬検体中のPFASを測定するためにEPAによって開発されたものである。2つ目の方法は、「Journal of Hazardous Materials」に掲載された研究で使用されたものである。 EPAは、論文著者から特定の農薬製品の検体を入手し、更に一般市場で同じEPA登録番号を有する製品を購入して分析を実施した。EPAは両方の方法を使用して全検体を試験したが、どちらの検出方法を用いても、どの農薬製品でも、PFOSの存在は検出されず、また、スクリーニングした28種類の追加のPFASについて、検査機器が検出できる最低レベル(0.2 ppb)を超えるものは検出されなかった。EPAが用いた装置及び方法論のPFAS検出レベル(LOD)は当該論文著者が使用した装置で報告されたLODよりも2,500倍感度が高いことを考慮すると、これらの農薬製品にPFASが存在する場合、PFASの検出が示されたはずである。EPAは論文著者から生データを含む追加情報を要求したが、公表された結果以外の情報は得られなかった。EPAの研究報告書には、2つの方法がどのように異なるか、及びこれらの特定の製剤を試験する際にEPAの新しい方法を用いる重要性に関する追加の科学的詳細情報が含まれている。 2つの方法の最も重要な違いの1つは、EPAの方法では、誤検出の要因となり得る製剤中の油脂や界面活性剤による干渉を排除することにより、PFASの正確な測定が保証されていることである。 EPAの当該研究報告書「農薬製品中のPFASの検証分析」(2023年5月、10ページ)は、以下のURLから入手可能。 https://www.epa.gov/system/files/documents/2023-05/BEAD%20PFAS%20Study%20Results%202023.pdf Journal of Hazardous Materials Letters(2022年11月Vol.3、doi.org/10.1016/j.hazl.2022.100067)に掲載された研究論文「PFASに対するいくつかの殺虫剤の的を絞った分析と総酸化性前駆体アッセイ(Targeted analysis and Total Oxidizable Precursor assay of several insecticides for PFAS)、著者Steven Lasee、テキサス工科大学、米国)ら」は、以下のURLから閲覧可能。 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S266691102200020X |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/環境保護庁(EPA) |
情報源(報道) | 米国環境保護庁(EPA) |
URL | https://www.epa.gov/pesticides/epa-completes-scientific-testing-pesticide-products-pfas |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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