食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06060540149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)、2023年3月~4月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書を公表
資料日付 2023年5月12日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)及び欧州疾病予防管理センター(ECDC)は5月12日、2023年3月~4月の鳥インフルエンザ概況に関する科学的報告書(45ページ、2023年5月10日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2023.8039)を公表した。概要は以下のとおり。
 2023年3月2日から4月28日までの期間に、欧州の24か国の家きん(106件)及び野鳥(610件)で、クレード2.3.4.4bに属する高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5Nx)ウイルスの感染発生が報告された。家きんの集団感染の発生頻度は、前回の報告期間や2022年春と比べて減少している。これらの集団感染のほとんどは二次的な拡大を伴わない一次感染として分類され、その一部は非典型的な症状(具体的には低い死亡率)に関連していた。野鳥においては、引き続きユリカモメ(black-headed gull)が大きな影響を受け、ハヤブサなどの生息数に懸念のある他の野鳥でも死亡率の増加が見られた。継続するユリカモメでの流行は、これらの多くが内陸部で繁殖するため、特に生後1年目の鳥が繁殖コロニーから分散する7月から8月にかけて、家きんの感染リスクを増加させる可能性がある。
 また、HPAI A(H5N1)ウイルスはアメリカ大陸で拡大を続けており(哺乳類種の感染を含む)、近い将来、南極に到達すると予想されている。HPAIウイルスの感染が6種の哺乳類(特に海洋哺乳類及びイタチ科動物)で初めて検出されたが、現在欧州で循環しているウイルスは、鳥型受容体(avian-like receptor)への選択的結合性を保持している。
 2022年3月13日以降、2023年5月10日時点で、ヒトにおけるA(H5N1)クレード2.3.4.4bのウイルスの検出が中国及びチリ(各1件)から2件、また中国においてA(H9N2)によるヒト感染例3例及びA(H3N8)によるヒト感染例1例が報告された。
 現在欧州で循環しているクレード2.3.4.4bのH5亜型鳥インフルエンザウイルスの感染リスクは、引き続き欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)の一般集団については低い(low)ままであり、職業上あるいはその他の理由で(同ウイルスに)ばく露される人々の感染リスクは低い~中程度(low to moderate)である。
 当該報告書は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/sites/default/files/2023-05/AI%20Report%20XXIV_3.pdf
 当該報告書の公表に関するEFSAのニュース記事(2023 年5月12日付)は以下のURLから閲覧可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/news/avian-influenza-decreases-poultry-europe-seagulls-heavily-affected
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/8039
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