食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06060130164 |
タイトル | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)、食品及び飲料水を介した化学物質の混合物の摂取量に関する探索的研究の研究結果を紹介 |
資料日付 | 2023年5月8日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は5月8日、食品及び飲料水を介した化学物質の混合物の摂取量に関する探索的研究の研究結果を紹介した。概要は以下のとおり。 ヒトが摂取する食品や飲料水には、健康に影響を及ぼす化学物質が含まれている。その中には、知能や脳の発達に悪影響を及ぼすことが知られる鉛等の物質も含まれている。欧州委員会(EC)の要請を受けて、RIVM等が、重金属や難燃剤等の4つの物質群の総摂取量に関する探索的研究を実施した。 RIVMは、欧州9か国の異なる4つの集団(幼児、子供、若年成人、18歳~45歳の女性)を対象に、食品及び飲料水を介した摂取量を算出した。欧州食品安全機関(EFSA)のガイドラインに従って行われた計算から、全ての国の全集団で摂取量が許容量を超えていることが明らかになった。しかし、研究者は、これらの物質の総和に関して、依然として多くの不確実性に遭遇している。その結果、現在のところ、これらの化学物質の総摂取量がどの程度多いか、したがって、実際にどの程度リスクが高いかを正確に言うことは難しい。 ・化学物質の混合物 ECは、化学物質の混合物を摂取することで起こり得るリスクについて懸念を示しており、これを早急に解明したいと考えている。RIVMはこの懸念を共有し、当該問題に関する国内及び欧州のプロジェクトに参加している。欧州プロジェクトATHLETE(※訳注)の一環として、RIVMは、化学物質の混合物を摂取することのリスクについて探索的研究を実施した。RIVMは、研究結果と不確実性をEFSA及びECと共有し、そして、これらの機関とフォローアップ研究について意見を交わす予定である。 ・フォローアップ研究 RIVMは海外研究機関と共同でフォローアップ研究を行うことを目指している。研究者は、血液・尿中の化学物質濃度を分析することで、人々が実際に摂取したものをより詳しく調査し、また、その濃度をどのように集計するのが最適かを検討する予定である。これにより、化学物質の混合物へのばく露と、知能及び脳の発達に悪影響を及ぼすリスクについて、より包括的に全体像を把握できるようになる。 ・栄養ガイドライン たとえ人々が特定の有害物質を過剰に摂取したとしても、これは一部の食品を避けた方が良いことを意味するものではない。これらの食品にも、健康によい脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル等、実際に健康に良い物質が多く含まれている。妊婦と子供については、健康的な食事に関する国のガイドラインに従うよう推奨する。 当該科学論文は「International Journal of Hygiene and Environmental Health」誌に掲載された。 当該論文(「鉛、メチル水銀、無機ヒ素、ポリ塩化ビフェニル、ポリ臭素化ジフェニルエーテル、フッ化物の複合ばく露による神経発達リスクに関する事例研究(A case study of neurodevelopmental risks from combined exposures to lead, methyl-mercury, inorganic arsenic, polychlorinated biphenyls, polybrominated diphenyl ethers and fluoride)」)は以下のURLから閲覧可能。 https://doi.org/10.1016/j.ijheh.2023.114167 (※訳注)ATHLETEプロジェクトは、ヒトのエクスポソーム、すなわち受胎から成人期までの生涯にわたる環境ばく露の総体を研究し、高機能の次世代エクスポソームツールのツールボックス及び前向きエクスポソームコホートを開発することを目的としている。 |
地域 | 欧州 |
国・地方 | オランダ |
情報源(公的機関) | オランダ/公衆衛生・環境保護研究所(RIVM) |
情報源(報道) | オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM) |
URL | https://www.rivm.nl/en/news/exposure-to-combination-of-chemicals-appears-high-health-risks-unclear |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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