食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06051000149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、ビタミンDに対する耐容上限摂取量の更新の準備作業に関する外部委託機関による科学的報告書を公表
資料日付 2023年4月24日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月24日、ビタミンDに対する耐容上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level:UL)(※訳注1)の更新の準備作業に関する外部委託機関(※訳注2)による科学的報告書(2022年12月2日承認、257ページ、doi.org/10.2903/sp.efsa.2023.EN-7941)を公表した。概要は以下のとおり。
 本テクニカルレポートは、ビタミンDに対する耐容上限摂取量(UL)の評価に関連するデータ収集及び科学的エビデンスの評価を説明する。目的に適合した文献検索、データ抽出、エビデンス評価(バイアスのリスク(RoB))及びエビデンスの統合に続き、5つの系統的レビューが実施された。エビデンス本体(main body of evidence(BoE))の解釈に関連するエビデンスを収集するため、ナラティブレビュー(narrative review)が実施された。
 天然型ビタミンD3と比較したカルシジオール(calcidiol)の生物学的利用率(バイオアベイラビリティ)に関する系統的レビューにおいて、4,304件の記録が特定され、適格性のスクリーニング後、12件の記録に集約された。エビデンスの評価は、個々の試験に全体として低~高レベルのRoBを示した。利用可能なBoEは、ベースラインの25-ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)濃度が30~55 nmol/Lの場合、カルシジオールのバイオアベイラビリティは天然型ビタミンD3と比較して高く、換算係数は約2であることを示した。
 高カルシウム血症及び高カルシウム尿症に関する系統的レビューにおいて、8,277件の記録が特定され、適格性のスクリーニング後、37件の記録に集約された。エビデンスの評価は、個々の試験に全体として低~高レベルのRoBを示した。利用可能なエビデンスは、高用量のビタミンD補給にともなう持続的な高カルシウム血症及び高カルシウム尿症の発症はまれであることを示した。しかしながら、ビタミンD補給250 μg/日で持続的な高カルシウム尿症のリスクが高まることが観察された。
 骨折、転倒、骨ミネラル密度(BMD)、骨ミネラル含有量及び骨強度に関する系統的レビューにおいて、15,541件の記録が特定され、適格性のスクリーニング後、20件の個々の記録に集約された。エビデンスの評価は、個々の試験に低~中レベルのRoBを示した。骨折、転倒、単位面積骨密度に関連し、ビタミンDの高い摂取の有害影響の明確な兆候はなかったが、ビタミンD補給100及び250 μg/日で単位体積骨密度は低下した。
https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7941
(※訳注1)EFSAにおける現行のビタミンDに対する耐容上限摂取量(UL):
0~6か月児:25 μg/日、6か月?1歳児:35μg/日、1~10歳児:50 μg/日、11~17歳:100 μg/日、18歳以上: 100 μg/日
https://efsa.onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.2903/j.efsa.2012.2813
https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/5365
(※訳注2)外部委託機関: University of Oslo, Karolinska Institutet、University of Helsinki、University of Iceland、及びUniversity of Copenhagen
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/en-7941
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