食品安全関係情報詳細
| 資料管理ID | syu06050550475 |
| タイトル | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)、SARS-CoV-2とコロナウイルスに関するCOVRINプロジェクトの成果について紹介 |
| 資料日付 | 2023年4月21日 |
| 分類1 | - |
| 分類2 | - |
| 概要(記事) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES)は4月21日、SARS-CoV-2とコロナウイルスに関するCOVRINプロジェクトの成果について紹介した。概要は以下のとおり。 COVRINプロジェクト(※訳注: SARS-CoV-2の出現、リスク評価、準備に関するワンヘルス研究統合プロジェクト)は2年間にわたり、SARS-CoV-2(※新型コロナウイルス感染症の原因ウイルス)とコロナウイルスに焦点をあて、欧州13か国から20のパートナーを招集した。同プロジェクトにおいて、ANSESは動物からヒトへの移行リスク、及び環境からの伝播の可能性に関する研究について深く関わり、同庁の9つの研究所のうち、動物衛生、食品、水文学分野の6つの研究所が本プロジェクトに参加した。本プロジェクトは、ANSESが統括するワンヘルス欧州共同プログラム(One Health EJP)の出資を受けている。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の世界的大流行の最中に開始したこのプロジェクトの目的は、SARS-CoV-2の出現とまん延の要因をより正確に把握し、このウイルスの伝播条件をより適切に評価するためのモデルを構築することであった。 ・動物中の複数のコロナウイルス(省略) ・コロナウイルスの種間を超えて感染する能力に関する研究(省略) ・野生動物におけるコロナウイルス検出能の改善(省略) ・猫類における致死性の高いコロナウイルスの研究(省略) ・冷凍に耐え得るSARS-CoV-2の予想外の能力 動物を介した感染リスクのほかに、環境や汚水との接触を介したSARS-CoV-2の移行可能性も提起された。「これらの別の進入経路を検討するためには、ヒトを感染させることのできるウイルスが物体表面や水中に存在することを証明する必要がある」とANSES食品安全研究所の研究者であるSandra Martin-Latil氏は説明する。同氏は、食品と接触するプラスチックとステンレスの表面に注目した。「2020年夏、中国でウイルスが検出されていないにもかかわらず、同国で複数の症例が報告された時に問題が提起された」と同氏は振り返り、「輸入冷凍食品のプラスチック包装との接触による感染という仮定が提起された」と述べる。コロナウイルスのようなエンベロープウイルスは通常、感受性が高く、物体の表面で長く感染性を保つことができないため、この可能性はそれまで検討されていなかった。現在では、4℃でウイルスの量が90%減少するのに1週間かかり、-20℃ではさらに長く耐えることがわかっている。 ・汚水を介したウイルスの拡散:未解決の問題 SARS-CoV-2による汚水の汚染については、汚水や下水汚泥からウイルスゲノムが検出できることがすでに分かっている。この検出は、集団における新型コロナウイルスの世界的大流行の進展を監視するために使用される。しかし、ANSES水文学研究所(Nancy)の研究者であるAli Atoui氏が念を押しているように、「ウイルスの断片が検出されたからといって、そのウイルスが感染性であるというわけではない。それを知るためには、ウイルス全体の分離に成功しなければならない」。同研究所は、この問題に関して発表された研究の分析に参加した。目下のところ、汚水や下水汚泥に感染性を有するウイルスが存在することを裏付ける研究はない。この問題に関する研究は、ほとんど行われていないことに留意する必要がある。これは、実施すべき方法論が複雑であり、封じ込めレベル3の実験室で組織・実施する必要があり、全ての研究チームがそれを利用できるわけではないことにより説明できる。さらに、環境検体に含まれる化学物質や微生物が結果を偏らせ、その的確性を制限する可能性がある。 本プロジェクトで提起された問題の全てに答えを出すことができているわけではない。それほど問題は膨大なのである。一部の研究結果は、今後数か月のうちに発表される予定である。 COVRINプロジェクトに関する詳細は以下のURLから閲覧可能。 https://onehealthejp.eu/projects/integrative/jip-covrin 関連総説「環境中のSARS-CoV-2: 汚染経路、検出方法、下水処理場における残留性と除去」(Science of The Total Environment(2023, 881:163453、doi: 10.1016/j.scitotenv.2023.163453))は以下のURLから閲覧可能。 https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969723020727 |
| 地域 | 欧州 |
| 国・地方 | フランス |
| 情報源(公的機関) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| 情報源(報道) | フランス食品環境労働衛生安全庁(ANSES) |
| URL | https://www.anses.fr/fr/content/les-coronavirus-etudies-sous-plusieurs-angles |
利用上の注意事項
本データベースに掲載された情報の利用の際は、以下1、2をご理解ください。ご利用に当たって、以下3に同意したものとみなします。1 情報の収集・要約・翻訳について
(1) 掲載情報は、食品安全に関係する国際機関や国内外の政府機関等の公式ウェブサイト等から収集しています。ただし、すべての国や関係機関を網羅し、また各機関が公表しているすべての情報を収集しているわけではありません。(2) 掲載情報は、発信元の機関から提供されている情報の趣旨を出来る限り改変しないよう翻訳・要約しています。
(3) 掲載情報の翻訳には、細心の注意を払っているが、誤訳や間違いを含む可能性があります。掲載情報と情報発信元の文章に相違がある場合は、情報発信元の文章が常に優先されます。
(4) 掲載情報は、情報収集時点のものであり、その後の新たな知見等により更新されている可能性があります。情報元のURLや記事内のリンクについては、リンク切れとなっている場合があります。
(5) 食品安全委員会が行った翻訳及び要約内容について、情報発信元の機関に確認は行っておりません。
2 掲載情報と食品安全委員会の立場について
(1) 食品安全委員会は、国際機関、海外の政府機関や研究機関の情報をありのままにわかりやすく提供することがリスクコミュニケーションに資するものと位置付け、発足以来、本データベースを運用しています。(2) 本データベースは、海外の評価機関、研究機関の公表情報を翻訳・要約・集約したものであり、食品安全委員会としては、掲載情報の内容を検証しておらず、具体的には、その正誤及び真偽を一切確認していません。また、科学的な観点からの正確性を保証するものではありません。
(3) 本来は、収集された情報に対し食品安全委員会としての見解を付与しデータベースに掲載することが最善ではありますが、日々収集される情報1つ1つの内容を確認・検証し、食品安全委員会としての見解をまとめることは不可能であることから、やむを得ず情報発信元の情報をそのまま掲載しております。
(4) このため、掲載されている情報に記載されている意見・見解・主張は、情報発信機関又はその情報内で取り上げられている機関等によるものであり、食品安全委員会の考え方と異なる場合があります。
3 利用者の責務
(1) 情報の利用に当たっては、必ず利用者自らが情報発信元の公式サイト等で最新の情報を確認し、利用者自身の責任で行うこと。専門的又は法的な判断が必要な場合には専門家に相談するなどにより最新の正確な情報を入手すること。(2) 2(2)~(4)のとおり、掲載されている情報は、
① 食品安全委員会として内容の正誤及び真偽を一切確認しておらず、
② 食品安全委員会の考え方とは異なる場合があることから、これを食品安全委員会の発信する情報として引用・転用することはせず、情報発信元の情報を直接、当該情報発信者のルールに基づき引用・転用すること。
(3) 情報発信元の情報に誤り等があることや、掲載情報の利用によって生じたいかなる損害や不利益についても、食品安全委員会は一切の責任を負わないこと。
