食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06050400105 |
タイトル | 米国食品医薬品庁(FDA)、2022年夏に発生したカンタロープメロンでのサルモネラ属菌集団感染について特記した報告書を発行 |
資料日付 | 2023年4月27日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国食品医薬品庁(FDA)は4月27日、2022年夏に発生したカンタロープメロンでのサルモネラ属菌集団感染について特記した報告書を発行した。概要は以下のとおり。 FDAは、2022年7月から9月の間に米国で患者数87人及び入院者数32人が報告されたSalmonella Typhimurium集団感染の調査に関する報告書を公表した。FDAは、米国疾病管理予防センター(CDC)及び州の関係機関と協働して調査を行い、疫学調査及び遡及調査により、当該集団感染は2022年の夏にインディアナ州南西部で栽培されたカンタロープメロンに関連付けられた。本日発表された本報告書には、遡及調査、調査結果、及びメロンのサルモネラ属菌汚染の原因となった可能性のある様々な要因についての概要が含まれている。 当該遡及調査の結果を受けて、FDAはインディアナ州にある3か所の農場、それら農場に共通の集荷場(packinghouse)及び近隣の公有地で調査を実施した。サルモネラ属菌陽性の環境検体は各場所で確認されたが、全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、得られたサルモネラ属菌分離株はいずれも、最終的には集団感染株に一致しなかった。この調査は、当該集団感染をもたらした特定の微生物汚染源又は汚染経路の特定には至らなかったが、FDAは、農場内、収穫後、及び農場外環境においてサルモネラ属菌を確認した。 当該調査結果に照らして、FDAは、メロンや同様の農作物の栽培者等の事業者に適用される、以下の推奨事項及び要件を強調する。 1. 現在の条件及び慣行を評価して、それらが適切であるか、又は追加の予防措置が必要であるかを判断すること。 2. 過去の土地利用を理解すること。これは、農業者が自身の農場経営に影響を与える可能性のある病原体の潜在的な供給源を特定し、対処するのに役立つ。 3. 特に家畜(家きんを含む)の存在や、農地及び他の農業地域の間の境界面に関連している場合、隣接及び近隣の土地利用によってもたらされる可能性のあるリスクを認識して評価すること。 4. 特定の予防措置の必要性を周知できるよう、収穫前や収穫後の検体採取や製品検査等の追加の手段を検討すること。 5. 家きん排泄物は、その肥料としての価値は高く評価されているが、サルモネラ属菌の既知の病原巣(reservoir)である。病原体を減らすために妥当性が確認され検証された工程で処理(例えば、時間及び温度の測定を伴った堆肥化)された肥料の適切な適用は、(未処理の(raw)排泄物の使用と比較して)サルモネラ属菌又は他のヒト病原体が土壌へ混入する可能性を大幅に減らすことができる。 6. 使用する機器及びツールの食品接触表面全ての、検査、保守及び清掃、並びに消毒を、必要に応じて適切に行うこと。汚染から守るために合理的に必要な頻度で行うこと。 7. 必要に応じ、EPA承認製品を、その清掃及び消毒のためのラベル表示に従って使用すること。 8. 農場による清掃及び消毒に関する既存の標準作業手順(standard operation procedures、SOP)の一貫性のない適用や逸脱は、農作物の安全性に影響を与える可能性がある。農場におけるSOPについての効果的なコミュニケーションやそれらSOPの改訂は、食品安全慣行が守られていることを確認するのに役立つ。 9. 根本原因分析は、より広範な農業環境においてヒトの病原体源がどのように汚染に寄与し得るかを栽培者が特定するのに役立つ可能性がある。 10. デジタル化、相互運用性、及びトレーサビリティ記録の標準化により、トレーサビリティを向上させること。これにより遡及調査が促進され、汚染された製品がより迅速に市場から除去され、結果として更なる患者の発生を防ぐこととなる。これは栽培者にとって重要であるだけでなく、運搬業者、製造業者、及び小売業者にとっても重要であり、サプライチェーン全体の総合的なトレーサビリティを向上させるためにも重要である。 当該報告書(PDF版15ページ)は、以下のURLから入手可能。 https://www.fda.gov/media/167640/download |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/食品医薬品庁(FDA) |
情報源(報道) | 米国食品医薬品庁(FDA) |
URL | https://www.fda.gov/food/cfsan-constituent-updates/fda-issues-report-highlighting-salmonella-outbreak-cantaloupe-during-summer-2022 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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