食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06040520314
タイトル ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)、ベアガーリックについて、混同すると中毒になることが多いとの注意喚起を公表
資料日付 2023年4月4日
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概要(記事)  ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)は4月4日、ベアガーリック(Barlauch)について、他植物と混同して中毒になることが多いとの注意喚起を公表した。概要は以下のとおり。  ベアガーリックはネギ属に属し、最もよく知られた自生の野草の一つである。春に収穫される新鮮なこの植物を、多くの人はキッチンでスープ、ソース、サラダなど多彩な料理に使用している。「ニンニクと似た香りはベアガーリックの典型的な特徴であるが、この植物は有毒なスズランやイヌサフランと混同されることが多く、これにより、毎シーズン中毒の事例が発生し、死に至ることもある」とBfR所長のアンドレア・ヘンゼル博士は述べている。  
 ベアガーリック(Barlauch、Allium ursinum)は、一般に森のニンニクと呼ばれ、草が生い茂った、日陰で肥沃な落葉樹林や混合林、河畔林、公園、家庭菜園で育つ。春になると、通常、小さな球根から2枚の水分を多く含む緑色の披針形葉が芽生える。若い葉は、有毒のスズラン(Convallaria majalis)や猛毒のイヌサフラン(Colchicum autumnale)の葉に似ている。各州の毒物情報センターとBfRの長年の資料が示すように、これはしばしば混同を引き起こす。特に、猛毒のイヌサフランを誤って摂取し、過去に重篤な、あるいは致命的な中毒を引き起こしたことがある。スズランの摂取は、下痢や嘔吐を引き起こし、まれに重篤なケースでは心臓の不整脈を引き起こすことがある。イヌサフランの葉で中毒を起こした場合、6?12時間の潜伏期間の後、重度の胃腸不全に悩まされる。その後1~3日間、ほとんど症状のない時期が続き、最終的に多臓器不全に陥る。
 特に4月から5月にかけて、ドイツだけでなく、オーストリア、スイス、クロアチアでも、ベアガーリックと思われたものを採取し、中毒になるケースが増加する。  
 ベアガーリックと有毒な分身(Doppelganger)(※訳注)を見分けるには、通常、緑の葉を指に挟んでこするだけで十分である。もし、ベアガーリック特有のニンニク臭がしない場合は、その野草を放置し、迅速に手をしっかり洗うようにする。しかし、この臭いを利用した検査にも落とし穴がある。前回の検査時の臭いが手に残っていると、誤った結果になることがある。したがって、ベアガーリックを採取する人は、毒草を確実に見分けられるように、ベアガーリック植物とそのすべての特徴について熟知している必要がある。BfRの助言は、疑わしい場合は、自分で採取したベアガーリックを食べない方が良いという事である。
 食料品店では、ベアガーリックは季節の野菜として陳列されることが多く、管理された作物である。また、専門店で苗や種を購入し、自ら栽培することも可能である。このように、消費者は楽しみを放棄する必要はなく、中毒のリスクを回避できる。
 中毒予防のヒントや応急処置のアドバイスは、BfRの無料アプリ「子どもの中毒事故」で提供されている。
https://www.bfr.bund.de/de/apps_vergiftungsunfae
 (※訳注)「ドッペルゲンガーをみると死期が近い」という伝承にかけた表現かと思われる。
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
URL https://www.bfr.bund.de/de/presseinformation/2023/07/baerlauch__verwechslungen_fuehren_haeufig_zu_vergiftungen-310501.html
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