食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06040470301
タイトル 論文紹介:「地域飲食店におけるA型肝炎集団発生後のA型肝炎ウイルスの広範な市中感染、米国バージニア州、2021年9月~2022年9月」
資料日付 2023年4月7日
分類1 --未選択--
分類2 --未選択--
概要(記事)  MMWR(2023, 72(14):362-365、doi: 10.15585/mmwr.mm7214a2)に掲載された論文「地域飲食店におけるA型肝炎集団発生後のA型肝炎ウイルスの広範な市中感染、米国バージニア州、2021年9月~2022年9月(Widespread Community Transmission of Hepatitis A Virus Following an Outbreak at a Local Restaurant - Virginia, September 2021-September 2022)、著者MJ Helmick (Division of Surveillance and Investigation, Office of Epidemiology, Virginia Department of Health, 米国)ら」の概要は以下のとおり。
 A型肝炎は、ワクチンで予防可能なA型肝炎ウイルス(HAV)によって引き起こされる肝感染症であり、少量の感染者の糞便で汚染された飲食品の摂取や、性的接触を含む感染者との直接的接触を介して伝播する。米国では過去にA型肝炎の発生率が低い状況が続いた後、2016年に発生率が上昇し始めており、薬物使用者、ホームレス経験者、男性間性交渉者の間でのHAVのヒト-ヒト伝播を特徴とする集団感染が発生している。2022年9月時点で、バージニア州を含む13州で集団感染が発生した。
 2021年9月、バージニア州南西部のRoanoke City及びAlleghany保健局(RCAHD)は、1件のA型肝炎集団発生を調査した。当該集団発生では51名の患者、31名の入院及び3名の死亡者が発生し、感染していた食品取扱者が関連していた。当該集団発生後、同地域では、主に注射薬物を使用する人の間で、継続的なHAVのヒト-ヒト伝播が発生した。2022年9月30日時点で、さらに98症例がRCAHDに報告された。最初の集団感染と市中感染による直接的なコストは300万米ドルを超えたと推定されている。
 本報告では、最初の集団感染及び進行中のHAVの市中感染について記載している。薬物使用者を含め、A型肝炎感染のリスク要因がある人々のワクチン接種率を高めることが重要である。公衆衛生当局と、HAV感染のリスク要因のある人を雇用する組織との間での社会的連携を強化することは、感染や集団発生の防止に役立ち得る。
・要旨
1. 当該トピックについて、すでに知られていることは?
 米国のA型肝炎発生率は2016年以降増加している。
2. 本報告で追加されたことは?
 2021年にバージニア州で発生した、ワクチン未接種の食品取扱者に起因するA型肝炎集団発生では、関連患者51名、入院者31名、死亡者3名が発生した。2022年9月30日時点で、さらに追加で98名の市中感染A型肝炎症例がRCAHDに報告された。
3. 公衆衛生慣行にどのような影響があるのか?
 企業やその他の地域関係者との公衆衛生に関する協力関係(危害低減プログラムなど)は、当該感染症のリスクがある人の間でのA型肝炎ワクチン接種を増やし、またA型肝炎関連リスク要因に関する汚名を減らすことができるかもしれない。
地域 その他
国・地方 その他
情報源(公的機関) その他
情報源(報道) MMWR(2023, 72(14):362-365)
URL https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/72/wr/mm7214a2.htm
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