食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06040460464
タイトル オーストリア保健・食品安全局(AGES)、重点活動「豚の生レバーに含まれるE型肝炎ウイルス(HEV)」に関するモニタリング調査について公表
資料日付 2023年4月5日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健・食品安全局(AGES)は4月5日、重点活動「豚の生レバーに含まれるE型肝炎ウイルス(HEV)」に関するモニタリング調査について公表した。概要は以下のとおり。
 本活動の目的は、オーストリアの小売業者から収集した豚の生レバーにおけるE型肝炎ウイルスの最新の汚染率を明らかにすることであった。
 オーストリア全土から収集した78検体を検査し、3検体(3.8%)からE型肝炎ウイルスが検出された。
 3検体からウイルスのRNAが検出されたものの、オーストリア産の豚レバーから消費者がE型肝炎に罹患するリスクは依然として低い。
・背景
 欧州中央で優勢なHEVの遺伝子型3型は、野生及び家畜の豚類が主な保菌宿主となっており、この人獣共通感染症の伝播経路を通じて散発的なヒトへの感染が発生している。このような背景において重要な役割を担っているのが食品である。文献には、加熱が不十分な豚レバーやレバー製品の摂取が直接の原因となった疾病事例が数多く紹介されている。オーストリアでは、2021年に61例、2022年第1~3四半期に40例のHEV症例が報告された。
・結果
 問題となる検体の全体的な割合は1.3%であった。
 HEVのRNAは3検体(3.8%)で検出された。陽性3検体のうち2検体は、規則(EC) No 178/2002の第14条3項(衛生上の注意事項)に従い、包装に注意事項が表示されていた。このような指示(清潔な取り扱い、冷蔵、十分な加熱)の存在は、同製品によりもたらされる健康に有害な因子から回避する方法について適切な情報を消費者に提供すると考えられる。3番目の検体は、販売用の冷蔵ショーケースに無包装の状態で提供されていたもので、(ショーケース上などに)衛生に関する指示はなかった。この検体は「安全ではない。ヒトの喫食に適さない」と評価された。
 同ウイルスが検出されなかった2015年や2019年とは対照的に、今回のモニタリングでは3検体からウイルスRNAが検出されたが、オーストリアで生産された豚レバーからのHEV感染リスクは、依然として低いとみられる。
 肝臓のHEV汚染率は、検査される動物の年齢により異なることが科学的に証明されている。肥育豚においては通常、生後2~3か月でHEVに感染し、ウイルス血症や肝臓へのウイルスの定着が見られる。しかし、肝臓中のウイルス量は、と畜に適した月齢(約6か月齢)まで継続的に減少する。
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL https://www.ages.at/mensch/schwerpunkte/schwerpunktaktionen/detail/hepatitis-e-viren-hev-in-roher-schweineleber-monitoring-1
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