食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06040260149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、馬鈴薯、さとうきび及び動物由来の製品中のフィプロニルに対するインポートトレランスの設定に関する理由を付した意見書を公表
資料日付 2023年4月13日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は4月13日、馬鈴薯、さとうきび及び動物由来の製品中のフィプロニル(fipronil)に対するインポートトレランスの設定に関する理由を付した意見書(2023年3月13日承認、35ページ、doi: 10.2903/j.efsa.2023.7931)を公表した。概要は以下のとおり。

 欧州議会及び理事会規則(EC) No 396/2005第6条に従い、BASF社はオーストリアの管理当局に対し、馬鈴薯、とうもろこし、稲、さとうきび中の有効成分フィプロニルに対するインポートトレランスの設定、及び動物由来の製品中の欧州連合(EU)の現行のMRLの改正を求める申請書を提出した。評価期間中に、申請者はとうもろこし及び稲に対するインポートトレランスの申請を撤回した。

 今回の評価を裏付ける提出データは、さとうきびに対するMRL案を導出するのに十分であった。馬鈴薯に関して、MRL案の導出を妨げるデータギャップ(※訳注)が特定された。さとうきびの糖蜜の摂取による残留フィプロニルに対する家畜のばく露のため、牛、めん羊及び山羊の脂肪中のMRLの設定が必要になった。植物及び動物の製品マトリックス中の全ての残留フィプロニルを管理するために、定量限界(LOQ)0.005 mg/kgでバリデーションがとれた適切な分析法が利用可能である。

 リスク評価の結果に基づき、EFSAは、検討対象のさとうきび、牛・めん羊・山羊の脂肪中の残留フィプロニルに関連する消費者の摂取懸念はないと結論した。

 EFSAによるMRL改正案は以下のとおり。

品名        現行MRL mg/kg        MRL改正案 mg/kg

馬鈴薯 0.005     提案なし 提出データが不十分なため

さとうきび 0.005     0.01

牛の脂肪 0.005     0.03

めん羊の脂肪 0.005     0.015
山羊の脂肪 0.005    0.015

(※訳注)データギャップ: ウクライナ及びブラジルにおける馬鈴薯へのフィプロニルの承認された用途が、残留物のデータで適切に裏付けされていないため、MRL案の導出はできない。
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7931
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