食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06040010108 |
タイトル | 米国環境保護庁(EPA)、パーフルオロヘキサン酸(PFHxA)及び関連塩類についての統合リスク情報システム(IRIS)毒性評価の最終版を公表 |
資料日付 | 2023年4月10日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 米国環境保護庁(EPA)は4月10日、パーフルオロヘキサン酸(Perfluorohexanoic Acid、PFHxA)及び関連塩類についての統合リスク情報システム(IRIS)毒性評価(Toxicological Review)の最終版を公表した。概要は以下のとおり。 EPAは、パーフルオロヘキサン酸(CAS番号:307-24-4)及び関連塩類のIRIS評価を終了した。当該評価は、PFHxA及び関連塩類へのばく露に起因する潜在的ながん及び非がんのヒトの健康影響について述べるものである。EPAのプログラム及び地域事務局は、当該評価を用いてヒトの健康を保護するための決定を通知する場合がある。 (以下、エグゼクティブ・サマリーより抜粋) ・発生状況と健康影響の概要 パーフルオロヘキサン酸(PFHxA、CAS番号:307-24-4)及びその関連塩類は、パーフルオロ及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)のグループに属する。当該評価は、PFHxAだけでなく、パーフルオロヘキサン酸アンモニウム(PFHxA-NH4、CAS番号:21615-47-4)、パーフルオロヘキサン酸ナトリウム(PFHxA-NA、CAS番号:2923-26-4)等のPFHxAの塩類、並びにその他の非金属及びアルカリ金属塩類にも適用され、それらは、pH4~9の範囲の水溶液(例:ヒトの体内)で完全に電離し、PFHxAとは無関係の毒性を引き起こす他の部分(訳注 官能基等)を放出しないと予想されるものである。とりわけ、PFHxAの非アルカリ(nonalkali)金属塩類(例:パーフルオロヘキサン酸銀(CAS番号:336-02-7))については、PFHxAとは無関係の毒性への寄与の可能性があるため、必ずしも当該評価が適用されるわけではない。当該評価で提示されるエビデンスの統合及び毒性値の導出は、現在入手可能な毒性データを考慮して、PFHxAの遊離酸及び関連アンモニウム塩類及びナトリウム塩類に焦点を当てている。 PFHxA及びその他のPFASについての懸念は、これらの化合物が加水分解、光分解、及び生分解に対する耐性を持っており、これが環境中における難分解性につながっていることから生じている。PFASは環境中に自然に発生するものではない。それらは、熱、油、汚れ、油脂、及び水への耐性があるため、工業用途及び消費者製品で過去数十年にわたって広く使用されてきた人工化合物である。環境中のPFASは、工業用地、軍の消防訓練区域、廃水処理施設、及び商用製品に関連している。 全体としては、入手可能なエビデンスにより、ヒトがPFHxAに十分(sufficient)にばく露された場合、肝臓、発生、造血、及び内分泌への影響を引き起こす可能性が高いことが示されている。具体的には、肝臓への影響について、当該ハザードに関する結論の主な裏付けとして、成体ラットにおける相対肝重量増加及び肝細胞肥大の発生率増加のエビデンスが含まれていた。これらの肝臓の所見により、臨床化学(例:血清酵素、血中タンパク質)における変化及び壊死との関連が示された。造血に関する影響としては、成体ラットにおける赤血球数の減少、ヘマトクリット値の低下、及び網状赤血球数の増加が、主な裏付けとなるエビデンスに含まれていた。ばく露されたラット及びマウスにおける、子孫の体重減少及び周産期死亡率の増加のエビデンスに基づいて、発生影響がハザードとして特定された。ラットでの短期(28日間)試験では、雄において血清甲状腺ホルモンに対する強い用量依存性の影響が示された。これらの特定されたハザードから選択された定量的データは、毒性値を導出するために使用された。 腎臓、雄及び雌の生殖、免疫、並びに神経系への影響について、いくつかのヒト及び動物でのエビデンスも確認されたが、現在入手可能なエビデンスは、PFHxAがヒトにおいてこれらの健康影響を引き起こす可能性があるかどうかを評価するには不十分であり、毒性値の導出には用いられなかった。 当該毒性評価全文(2023年4月、221ページ)は、以下のURLから入手可能。 https://cfpub.epa.gov/ncea/iris/iris_documents/documents/toxreviews/0704tr.pdf IRISエグゼクティブ・サマリー(2023年4月、6ページ)は、以下のURLから入手可能 https://cfpub.epa.gov/ncea/iris/iris_documents/documents/subst/0704_summary.pdf |
地域 | 北米 |
国・地方 | 米国 |
情報源(公的機関) | 米国/環境保護庁(EPA) |
情報源(報道) | 米国環境保護庁(EPA) |
URL | https://cfpub.epa.gov/ncea/iris_drafts/recordisplay.cfm?deid=357314 |
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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