食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06030500464
タイトル オーストリア保健・食品安全局(AGES)は、ベアガーリックに関するリスク情報を公表
資料日付 2023年1月16日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  オーストリア保健・食品安全局(AGES)は1月16日、ベアガーリックに関するリスク情報を公表した。概要は以下のとおり。
「概説」
 ベアガーリックは最近、美味しいキッチンハーブとして人気が高まっている。ベアガーリックはフレッシュハーブとしてスプレッド、スープやソース類、サラダに使われている。しかし、収集家は植物の特性を熟知する必要がある。ベアガーリックには有毒な「分身(doppelganger)」が存在する。これらの「分身」を摂取すると、重い中毒症状を呈し、死に至ることもある。さらに、洗っていないベアガーリックは、多包条虫の卵で汚染されている可能性がある。これらは、生命を脅かす二次的な疾患を引き起こすこともある。
「ベアガーリックを正しく認識する」
 ベアガーリック(Allium ursinum L.)は、ヒガンバナ科の多年生草本の球根植物であり、欧州と北アジアのほぼ全域の様々な標高の場所自生しており、落葉樹林や水河畔林を好む。ベアガーリックの葉をこすると、強烈なネギの香りがする。開花後は苦味を帯びるため、開花前に葉を収穫する必要がある。
 中毒が繰り返し発生しており、症例によっては致命的ともなり得る。ベアガーリックを落葉樹野生林や混交野生林にて採取する際は、屡々、メドウサフラン、スズラン、斑入りサトイモ科アルム属植物、アマドコロ属植物、野生チューリップと混同される。
「オーストリアにおける状況」
 毎年、食品安全及び種子検査の分野の双方において、AGESの専門家は、ベアガーリックが有毒植物により汚染されるという問題に直面しており、これらの有毒植物の特定と分析に対処している。
「ベアガーリックを収集・調理する際の推奨事項」
・ 葉は一度に1枚ずつ収穫する。房ごと引き抜くと、食用には不適な葉を収穫してしまうリスクがある。
・ ベアガーリックを収集する際は、「分身」と区別して安全を確保できるように、ベアガーリックに関する全ての特徴を熟知する必要がある。
・ 確信がない場合、自生のベアガーリックに手を出さず、店舗の野菜棚に陳列されたベアガーリックを選ぶべきである。
・ ベアガーリックの葉には多包条虫の卵が付着していることがあるので、摂取前や、冷凍する前には熱流水で良く洗う。多包条虫は、ヒトの生命を脅かす疾病の原因となる可能性があり、通常、肝臓において腫瘍様の腫大を伴うが、感染後何年も経ないと明らかとはならない。多包条虫の卵は肉眼では確認されず、一般的な冷凍温度である-18℃でも生存可能である。約60℃の温度で卵は死滅する。
・ ベアガーリックの葉をこすると、強烈なネギ臭が指に付着し、他のサンプルを採取した際に欺かれる事になるため、ベアガーリックに特有である他の特徴を常に考慮する。
「中毒時の対処法」
 医師及び中毒情報センターに遅滞なく相談することを推奨する。水や牛乳等、想定される家庭薬を、医師の助言なしに投与してはならない。催吐は危険ですらある。
地域 欧州
国・地方 オーストリア
情報源(公的機関) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
情報源(報道) オーストリア保健・食品安全局(AGES)
URL https://www.ages.at/mensch/ernaehrung-lebensmittel/lebensmittelinformationen/baerlauch
(※注)食品安全関係情報データベースに関する注意事項
本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。