食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06030050149
タイトル EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)、食品中の鉱物油炭化水素に関する科学的意見書案に対する意見募集の開始を公表
資料日付 2023年3月15日
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概要(記事)  EFSAニュース:欧州食品安全機関(EFSA)は3月15日、食品中の鉱物油炭化水素に関する科学的意見書案に対する意見募集の開始を公表した。概要は以下のとおり。
 EFSAの専門家は、鉱物油飽和炭化水素(Mineral Oil Saturated Hydrocarbons:MOSH)は健康上の懸念を生じさせないと暫定的に結論し、鉱物油芳香族炭化水素(Mineral Oil Aromatic Hydrocarbon:MOAH)として知られるグループのいくつかの物質には、潜在的な健康上の懸念があることも確認した。
 これらは本日、意見募集に向け公開された科学的意見書案の結論のうち、食品中の鉱物油炭化水素(Mineral Oil Hydrocarbon:MOH)に関するEFSAのこれまでのリスク評価を更新するものである。
MOHは、主に石油の分留及び精製から得られる幅広い化合物から構成される。MOHは、MOSH及びMOAHと呼ばれる二つの主要なグループに分類される。
「MOSHについては、特定の系統のラットにおける肝臓への悪影響が確認されているが、エビデンスにおいてこれらの影響はヒトにとっては関連がない(not relevant)ことが示唆されている。したがって、我々は公衆衛生上のリスクを排除することができた」と、MOHに関する作業部会の議長であるJames Kevin Chipmanは述べた。
 また、専門家は異なる2種類のMOAHについて調べ、一つについては、細胞内のDNAを損傷させ、がんを引き起こす可能性のある遺伝毒性物質を含んでいる可能性があると結論した。このような遺伝毒性物質について、安全値を設定することは不可能である。
 食品中のMOAHの発生に関する情報はほとんどないため、専門家は二つの異なる予測的シナリオに取り組み、いずれもばく露マージンのアプローチを用いて、潜在的な健康上の懸念があることを示した。
・食品中のMOH
 MOHには、環境汚染、機械用潤滑剤・離型剤・加工助剤・食品または飼料添加物の使用、食品接触材料からの移行など、さまざまな方法で食品に混入する可能性がある。?MOHは様々な食品から検出されており、通常、MOAHと比べ、MOSHはより高濃度で含まれている。最も高濃度のMOHは植物油において検出され、若年層、特に高濃度のMOSHを含む乳児用調整乳のみを与えられてきた乳児のばく露量が最も多いと推定された。
・推奨事項
 専門家は、食品中のMOAHの存在を定量化するより多くの研究を行い、MOAHがもたらすリスクをより良く評価するために毒性データを収集することを推奨した。MOSHについては、ヒトの健康への長期的影響の可能性について研究を継続することが重要である。??
・次のステップ
 2023年4月30日まで、(表示されるリンクから)意見を提出することが可能である。終了後、我々の科学的助言は、欧州委員会(EC)及び欧州連合(EU)加盟国によるリスク管理措置の検討に資するものとなる。
 当該意見募集提出用リンクは以下。
https://connect.efsa.europa.eu/RM/s/publicconsultation2/a0l09000006qqHf/pc0400
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/news/mineral-oil-hydrocarbons-food-have-your-say-draft
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