食品安全関係情報詳細
資料管理ID | syu06030010298 |
タイトル | 国際がん研究機関(IARC)、2-ブロモプロパン(2-bromopropane) 、アントラセン(anthracene)、メタクリル酸ブチル(butyl methacrylate)、ジメチルホスファイト(dimethyl hydrogen phosphite)に関するIARCモノグラフ発がん性評価の結果 |
資料日付 | 2023年3月24日 |
分類1 | - |
分類2 | - |
概要(記事) | 国際がん研究機関(IARC)は3月24日、2-ブロモプロパン(2-bromopropane)、アントラセン(anthracene)、メタクリル酸ブチル(butyl methacrylate)、ジメチルホスファイト(dimethyl hydrogen phosphite)に関するIARCモノグラフ発がん性評価の結果を公表した。概要は以下のとおり。 4種類の物質(2-ブロモプロパン、アントラセン、メタクリル酸ブチル、ジメチルホスファイト)に関するIARCモノグラフの最近の発がん性評価の結果が、「The Lancet Oncology」誌に掲載された。本要約論文は、IARCモノグラフ会議133の結論を示したものである。 これらの物質のうち、2-ブロモプロパン及びメタクリル酸ブチルは、作業部会によって初めて評価された。 2-ブロモプロパンはドライクリーニングや接着剤の製造・塗布に使用される溶剤であり、1-ブロモプロパン(1-bromopropane)(1990年代からオゾン層を破壊する溶剤の代替物として使用)の不純物としても存在する。 アントラセンは、染料、顔料、火工品(訳注 用途に応じて火薬や爆薬を成型した製品)、コーティング剤、木材防腐剤、農薬、有機化学品の製造における中間体として主に使用される高生産量の多環芳香族炭化水素である。また、タバコの煙、バイオマス燃焼(屋内・屋外)、交通や産業による排出物、汚染された食品によっても生成され、環境中に遍在し、広範囲に広がっている環境汚染物質である。 メタクリル酸ブチルは、コーティング剤、ポリ塩化ビニルプラスチック、ポリプロピレン不織布材料、接着剤、コーキング材、インク、塗料、農薬、ヘルスケア材料に使用される高生産量の化学物質である。 ジメチルホスファイトは、接着剤、潤滑油、農薬、医薬品の製造における中間体として、また、油や石膏の安定剤、鋼材腐食防止剤、難燃剤として使用される高生産量の化学物質である。 全ての物質について、ばく露量に関するデータは僅かであった。 これらの物質のいずれについても、ヒトのがんに関する疫学研究はなかった。作業部会は、実験動物におけるがんの十分な証拠と、限定的又は不十分な作用機序の証拠(mechanistic evidence)に基づき、アントラセン、メタクリル酸ブチル、ジメチルホスファイトを「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グループ2B)」に分類した。2-ブロモプロパンは、実験動物におけるがんの十分な証拠(異常に高い発がん活性を指摘)、及びばく露されたヒトにおける示唆的な作用機序の証拠に裏付けられた、実験系における強固な作用機序の証拠に基づき、「ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)」に分類された。 本科学評価の全文は、IARCモノグラフvol. 133として公表される予定である。 当該論文(doi.org/10.1016/S1470-2045(23)00141-9)は以下のURLから閲覧可能。 https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1470204523001419?via%3Dihub 当該評価に関するQ&Aは以下のURLから閲覧可能。 https://www.iarc.who.int/faq/iarc-monographs-evaluate-the-carcinogenicity-of-anthracene-2-bromopropane-butyl-methacrylate-and-dimethyl-hydrogen-phosphite/ |
地域 | その他 |
国・地方 | その他 |
情報源(公的機関) | 国際がん研究機関(IARC) |
情報源(報道) | 国際がん研究機関(IARC) |
URL | https://www.iarc.who.int/news-events/iarc-monographs-evaluation-of-the-carcinogenicity-of-anthracene-2-bromopropane-butyl-methacrylate-and-dimethyl-hydrogen-phosphite/ |
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本データベースには、食品安全委員会が収集した食品安全に関する国際機関、国内外の政府機関等の情報を掲載しています。
掲載情報は、国際機関、国内外の政府機関等のホームページ上に公表された情報から収集したものですが、関係する全ての機関の情報を確認しているものではありません。また、情報内容について食品安全委員会が確認若しくは推薦しているものではありません。
掲載情報のタイトル及び概要(記事)は、食品安全委員会が和訳・要約したものであり、その和訳・要約内容について情報公開機関に対する確認は行っておりませんので、その文責は食品安全委員会にあります。
情報公表機関からの公表文書については、個別項目の欄に記載されているURLからご確認下さい。ただし、記載されているURLは情報収集時のものであり、その後変更されている可能性がありますので、ご了承下さい。
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