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資料管理ID syu06021140314
タイトル ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)は、子供向けの食品広告に関する法案についてのQ&Aを公表
資料日付 2023年3月9日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)は、子供向けの食品広告に関する法案についてのQ&Aを公表した。概要は以下のとおり(主なQ&Aについて抜粋)。
 Q1. なぜ、砂糖、脂肪分や塩分を多く含む食品の広告から子供を守る必要があるのか?
 A1. 子供向けの食品広告では、糖分、脂肪分、塩分を多く含む高度に加工された製品を宣伝することが多い。このような食品の過剰摂取は、食生活関連の疾患(肥満や糖尿病等)の原因となる。子供自身への悪影響に加えて、食生活関連の疾患は高い社会的コストを引き起こしている。
 その後の人生に重大な影響を与える食生活スタイルはまさに幼児期に形成される。子供は広告を認識できないことが多く、偏った食事が健康に与える影響を評価できない。親は、教育を通じて広告から守る機会をほとんど持っていない。これまでの自主的な取り組みでは子供を効果的に守ることは出来なかった。
 ドイツ連邦の子供や青少年の約15%が太り過ぎで、そのうち6%弱が肥満である。研究によると、コロナのパンデミックの影響で状況は悪化している。EKFZ (Else Kroner-Fresenius-Zentrums fur Ernahrungsmedizin)が依頼したForsa(※訳注1)調査によると、特に低所得家庭の子供や青少年が、不健康な体重増加の影響を受けている。重度の過体重は、2型糖尿病や心血管疾患等、多くの慢性疾患の危険因子となる。
 ドイツ連邦における肥満の社会全体のコスト(直接的及び間接的)(※訳注2)は、年間630億ユーロ(直接的コスト:約290億ユーロ、間接的コスト約340億ユーロ)と見積もられている。幼少時には、食習慣が定着し、その後の健康の基礎が築かれる。この時期こそ、太り過ぎや肥満を予防するための持続可能な対策の重要な出発点である。
 Q2. ドイツ連邦のメディアを利用する子供や青少年は、どのような影響にさらされているか?
 A2. メディアを利用する子供は、テレビやインターネットで、糖分、脂肪分、塩分を多く含む食品のCMや広告を毎日平均15本見ている。その食品広告の平均92%は、ファーストフード、スナック菓子やお菓子等の商品に関するものである。食品小売業と菓子製造業は、最も広告を出す産業分野の一つとなっている。2021年、ドイツでは10億ユーロ以上がお菓子の広告に支出された。
 Forsa調査によると、パンデミック発生以降3歳~17歳の70%でメディア利用が増加し、4分の1にあたる子供や青年でお菓子の消費量が増えている。ウィーン医科大学が若者に人気のあるインフルサーによる食品マーケティングについて調査した結果、WHOによると、広告の対象となっている食品の77%は、糖分、脂肪分、塩分が多く、子供や青少年に販売すべきでないという結論に達した。そのうちの約23%がチョコレートや砂糖菓子であった。 
 Q3. 規制の内容は基本的にどのようなものか?
 A3. 我々の法案では、子供向けの食品広告を規制したいと考えている。これにより、我々は連立合意にある政策を実行する。糖分、脂肪分、塩分を多く含む食品の広告は、今後子供を対象にできない。これにより、子供の保護を強化し、日常における親の負担を軽減する。広告は、その方法、内容、デザインや広告環境から子供に発信される場合、子供向けとなる。14歳未満の全ての人が子供と定義される。
 糖分、脂肪分、塩分を多く含む食品の広告は、子供に向けられない限り、引く続き可能である。広告主は、糖分、脂肪分、塩分が高すぎない食品を子供向けに発信することは可能である。食品業界がレシピ改善に備えることを期待する。如何なる食品も禁止されることはない。何を食べるかは誰でも自身で決められるが、不健康な食品を食べる人全てが自らの自由意志で決めているわけではない。特に子供がそれに当たる。
 Q4. 食品に「多く」の砂糖、脂肪、塩分が含まれているかは、どのように測定されるか?
 A4. 法案は、世界保健機構(WHO)の栄養プロファイルモデルの要件に沿っている。WHOの栄養プロファイルモデルは、子供向け食品広告を規制するために明確に作成された。これは、食品を様々なカテゴリーに分けたものである。各カテゴリーには、食品100 g当たりの総脂肪、飽和脂肪酸、総糖分、添加糖、甘味料、塩分、エネルギーの含有量の最大値が定められている。広告規制措置はこれらの最大値の遵守と関連付けることが出来る。WHOのモデルは、欧州レベルで導入されており、科学的知見を考慮し、健康、子供、消費者保護の側面が経済的利益より優先されるべきとの考えを顧慮している。実際にテストされている。
 Q5. 特定の食品広告において、WHOによる栄養プロファイルから逸脱することはあるか?
 A5. 我々のプロジェクトでは、WHOの栄養プロファイルに沿っている。ただし、牛乳(脂肪分)とジュース(砂糖や甘味料を加えていないもの)においては、これらの製品が貴重な栄養素を含んでいるため、WHOの栄養プロファイルから逸脱することが予想される。
 例えば、牛乳は、カルシウムやヨウ素等、成長期の子供にとって特に重要な栄養素を含む食品である。フルーツや野菜のジュースは、多くの重要なビタミンを含むため、健康的な食生活に貢献する。これらは本来糖分を含んでいるため、砂糖や甘味料を追加しないことが重要である。追加することで、子供向けの広告は不可能になる。
 Q6. 今後のプロセスはどのようなもので、法律は最短でいつから適用されるか?
 A6. BMELは、2023年の第1四半期に連邦政府の他の部局と調整するための法案を起草した。州及び連盟と協議し、意見表明を評価する。修正された法案は、EU委員会に提出され、通知される。連邦議会は、法律が発効できるように、この法案を可決しなければならない。
(※訳注1)世論調査機関
(※訳注2)直接的コストには、肥満の治療費と関連する併存疾患の治療費が含まれる。間接的コストには、例えば、生活の質の低下、病気に起因する就労不能や早期退職による生産性の低下によって生じるコストが含まれる。
 全Q&Aは下記のURLから入手可能。
https://www.bmel.de/SharedDocs/FAQs/DE/faq-lebensmittelwerbung-kinder/faq-l2ebensmittelwerbung-kinder_List.html
地域 欧州
国・地方 ドイツ
情報源(公的機関) ドイツ連邦リスク評価研究所(BfR)
情報源(報道) ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)
URL https://www.bmel.de/SharedDocs/FAQs/DE/faq-lebensmittelwerbung-kinder/faq-lebensmittelwerbung-kinder_List.html

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