食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06020570149
タイトル 欧州食品安全機関(EFSA)、「動物におけるSARS-CoV-2:動物種の感受性、動物及び公衆衛生上のリスク、監視、予防及び管理」と題する科学的意見書を公表
資料日付 2023年2月27日
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分類2 -
概要(記事)  欧州食品安全機関(EFSA)は2月27日、「動物におけるSARS-CoV-2:動物種の感受性、動物及び公衆衛生上のリスク、監視、予防及び管理」と題する科学的意見書(108ページ、2023年1月19日採択、doi: 10.2903/j.efsa.2023.7822)を公表した。概要は以下のとおり。
 ヒト及び動物におけるSARS-CoV-2の疫学的状況は、継続的に進展している。現在まで、SARS-CoV-2を伝播することが知られている動物種は、アメリカミンク、タヌキ、ネコ、フェレット、ハムスター、ハツカネズミ、エジプシャンルーセットオオコウモリ、シカネズミ及びオジロジカである。
 飼育動物では、アメリカミンクがヒトや動物から感染し、さらにSARS-CoV-2を伝播する可能性が最も高いとされている。EUでは、2021年にEU加盟7か国のミンク農場で44件の感染事例が報告されたが、2022年は2か国の6件のみであり、減少傾向を示している。ミンク農場へのSARS-CoV-2の侵入は、通常感染したヒトを介したものであり、これは農場に入るヒトを体系的に検査し、また適切なバイオセキュリティを実施することで抑制することができる。現在、ミンクに対する最も適切な監視アプローチは、疾病疑いに基づく感染発生の確認、死亡率の増加又は農場職員が陽性となった場合の死亡個体又は臨床的症状が見られる個体の検査、及びウイルス株のゲノムサーベイランスである。SARS-CoV-2のゲノム解析では、ヒト集団に再侵入する潜在性を有するミンクに特異的なクラスターの存在が示された。
 伴侶動物では、ネコ、フェレット及びハムスターがSARS-CoV-2感染のリスクが高く、これは感染したヒトに由来する可能性が高い。また、これらのヒト集団でのウイルス循環への影響はない又は極めて低い。
 野生動物(動物園の動物を含む)では、多くの場合、肉食動物、類人猿及びオジロジカがSARS-CoV-2に自然感染したことが報告されている。EUでは、現在まで野生動物の感染事例は報告されていない。SARS-CoV-2が野生動物に波及(spill over)するリスクを軽減するために、ヒト由来の廃棄物の適切な処理が推奨される。さらに、野生動物との接触は、特にその動物が病気である又は死亡している場合、最小限に抑える必要がある。狩猟された動物で臨床症状のある個体、又は発見時に死亡していた個体を検査する以外には、野生動物に関し特別な監視は推奨されていない。コウモリは多くのコロナウイルスの自然宿主であるため、監視が必要である。
 EFSAのSARS-CoV-2に関する情報は以下のURLから入手可能。
https://www.efsa.europa.eu/en/topics/efsa-and-covid-19
地域 欧州
国・地方 EU
情報源(公的機関) 欧州食品安全機関(EFSA)
情報源(報道) 欧州食品安全機関(EFSA)
URL https://www.efsa.europa.eu/en/efsajournal/pub/7822
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