食品安全関係情報詳細

資料管理ID syu06020460104
タイトル 米国疾病管理予防センター(CDC)、アルファルファ・スプラウトに関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新
資料日付 2023年2月28日
分類1 -
分類2 -
概要(記事)  米国疾病管理予防センター(CDC)は2月28日、アルファルファ・スプラウトに関連した複数州にわたるサルモネラ属菌集団感染に関する情報を最終更新した。概要は以下のとおり。
1. 当該集団感染は終息した。サルモネラ属菌による病気から自身を守るためにできることを学ぶ必要がある。病気のリスクを減らすため、スプラウトは十分に加熱調理すること。生や加熱不十分なスプラウトの喫食は食中毒の原因となる可能性がある。スプラウトの生育に必要な温かく、湿度の高い条件は、雑菌の繁殖にとっても理想的だからである。65歳以上の成人、5歳未満の小児、免疫機能が低下している人、妊娠中の人等、食中毒で重症化する可能性が高い集団に該当する場合は、生のスプラウトを避けることが特に重要である。
2. CDC、複数州の公衆衛生及び規制当局並びに米国食品医薬品庁(FDA)は複数州にわたるSalmonella Typhimurium集団感染症に関して調査を行うために様々な種類のデータを収集した。疫学及び遡及調査のデータによって、SunSprout Enterprise社の生のアルファルファ・スプラウトが本集団感染の病因となったことが示された。2023年2月28日時点で、本集団感染症は終息している。
3. Salmonella Typhimuriumの集団感染株に感染した合計63人が8州(ネブラスカ州、サウスダコタ州、ミズーリー州、他)から報告された。公衆衛生当局は、患者の年齢、人種、民族的帰属、その他の人口統計情報、及び患者が発症前の一週間に喫食した食品など様々な種類の情報を収集した。この情報は調査員が当該集団感染の発生源を特定するのに役立つ手がかりを提供した。
 発症日は2022年12月2日から2023年2月2日までであった。患者の年齢は1歳未満から83歳で、年齢中央値は42歳であり、61%が女性であった。人種及び民族に関する情報が得られた43人のうち、42人が白人で、1人がアフリカ系米国人/黒人である。ヒスパニック系の民族的帰属を報告した人はいなかった。情報が得られた59人のうち、10人が入院した。
4. 州及び地方の公衆衛生当局は、患者が発症前の1週間に喫食した食品について聞き取り調査を行った。聞き取り調査を受けた50人のうち、35人(70%)がアルファルファ・スプラウトを喫食したと報告した。この割合は、FoodNet住民調査(下痢性疾患に関連する様々な食品の喫食頻度を推定するのに役立つ調査)でスプラウトを喫食すると報告した回答者の8.7%よりも有意に高かった。この違いは、当該集団感染の患者がアルファルファ・スプラウトの喫食によって発症したことを示唆している。
5. 全ゲノムシークエンス解析(WGS)により、患者の検体に由来する細菌が遺伝的に近縁であることが示された。これは、当該集団感染の患者が同じ食品により罹患したことを示唆している。
6. 63人の検体由来の細菌のWGSでは、いずれの抗菌性物質への耐性も予測されなかった。CDCの全米薬剤耐性監視システム(NARMS)検査機関による標準薬剤感受性試験が現在実施中である。
7. FDAの遡及調査のエビデンスにより、当該集団感染で特定された飲食店及び食料品店がSunSprout Enterprises社からアルファルファ・スプラウトを入荷していたことが示された。更に、当該集団感染で特定された8人は、地元の食料品店でSunSproutsブランドのアルファルファ・スプラウトを購入したことが確認された。
8. 2022年12月29日、SunSprout Enterprises社は、生のアルファルファ・スプラウトの4ロット(ロット番号4211、5211、3212、及び4212)をリコールした。これらのスプラウトは、2022年11月下旬から12月中旬の間に、ネブラスカ州、カンザス州、及びアイオワ州のフードサービス及び食料品店の顧客に提供された。リコールされたスプラウトの賞味期限(best-by dates)は、2022年12月10日から2023年1月7日までであった。
地域 北米
国・地方 米国
情報源(公的機関) 米国/疾病管理予防センター(CDC)
情報源(報道) 米国疾病管理予防センター(CDC)
URL https://www.cdc.gov/salmonella/typhimurium-12-22/index.html
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